(左から)2位・森秋彩、1位・谷井菜月、3位・平野夏海

雨天により決勝は不成立 準決勝成績で谷井菜月が頂点に【Top of the Top 2021】<女子リード決勝>

 今シーズンのスポーツクライミング日本代表らトップ選手のみが出場する「Top of the Top 2021」の女子リードは決勝が22日午後、東京都の葛飾区東金町運動場スポーツクライミングセンターで行われたが、悪天候の影響により全選手のコンディションが平等ではないと判断され、準決勝の順位が最終成績に適用された。この結果、準決勝首位だった谷井菜月が優勝に輝いた。

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 女子決勝は傾斜の切り替わるポイントで突き出たボリュームがムーブの障壁となり、この付近で落下する選手が続出。それでも難所を突破した中村真緒が高度37+をマークして首位に立った。

幻となった決勝でも安定して高度を伸ばした森

 6番手の平野夏海が競技を終えた時点で雨が強まり、ホールドの状態の確認のため競技は一時中断。およそ15分後に再開されると、準決勝2位通過だった森秋彩が46手中45手目に差し掛かる44+まで到達し、1位に浮上して最終競技者の結果を待った。

 最後に登場した谷井は中間部のダブルダイノを失敗。しかし雨の影響で一部ホールドが濡れていたようで、協議の結果、女子決勝はノーコンテストに。規定により準決勝順位が最終成績として反映され、1位に谷井、2位に森、3位に平野が入る格好となった。なお、同時開催されていた男子決勝は雨の影響が少なくコンディションの平等性は保たれていたとの判断で、決勝成績は有効となっている。

谷井は国内外を通じたシニア大会で初優勝となった

<リザルト>

1位:谷井 菜月(橿原学院高等学校)
2位:森 秋彩(茨城県山岳連盟)
3位:平野 夏海(日本体育大学)
4位:松藤 藍夢(神奈川県立新羽高等学校)
4位:中村 真緒(青山学院大学)
4位:中川 瑠(金蘭会高等学校)
7位:小池 はな(川口市立高等学校)
7位:柿崎 未羽(明法高等学校)

※左から氏名、所属先
※悪天候による壁のコンディションの悪化のため、決勝は不成立。準決勝順位を最終成績に適用

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CREDITS

取材・文 編集部 / 写真 窪田亮

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