谷井が日本勢最高5位でリード女子決勝へ 楢崎、緒方も男子決勝進出【クライミング世界選手権2021】
現地時間21日、ロシア・モスクワで開催中のクライミング世界選手権でリード準決勝が行われ、女子5位の谷井菜月、男子7位の楢崎智亜、同8位の緒方良行が決勝に進出した。
17歳の谷井が予選24位から大きく順位を上げて世界選手権初出場初決勝を決めた。谷井は準決勝3番手で登場し、TOPホールドに迫る高度41+を記録。その高度を上回ったのは3人のみで、最後まで決勝進出圏内を保った。同じ日本勢では阿部桃子が9位で決勝進出ラインにあと1つ届かず、中川瑠も13位で敗退となった。上位3人は全員完登し、カウントバックで予選首位のソ・チェヒョン(韓国)が1位をキープした。
男子では予選を1位通過していた楢崎が7位の高度を残し、ボルダリングに続く決勝進出。男子で2種目の決勝を戦うのは楢崎のみとなった。緒方も37+で8位となり、世界選手権では自身初のファイナリスト入りを果たした。吉田智音は12位、ボルダリングとの2冠に期待が懸かった藤井快は13位、高田知尭は21位で決勝進出はならなかった。トップ通過は先月行われたばかりの世界ユース選手権でボルダリング&リードのジュニア2冠を達成した19歳のハミッシュ・マッカーサー(イギリス)。唯一の完登だった。
上位8人による決勝は、日本時間22日2時から開始予定。男子の競技からスタートする。
<決勝進出>
[女子]
1位:ソ・チェヒョン(KOR)/TOP
2位:ナタリア・グロスマン(USA)/TOP
2位:ラウラ・ロゴラ(ITA)/TOP
4位:ジェシカ・ピルツ(AUT)/41+
5位:谷井 菜月(JPN)/41+
6位:サロメ・ロメイン(FRA)/40
7位:ブルック・ラバトゥ(USA)/39+
8位:ディナーラ・ファクリディノワ(CFR)/39+
――――――
9位:阿部 桃子(JPN)/39+
13位:中川 瑠(JPN)/37
[男子]
1位:ハミッシュ・マッカーサー(GBR)/TOP
2位:ヤコブ・シューベルト(AUT)/40+
3位:ルカ・ポトカ(SLO)/40+
4位:マーティン・ストラニク(CZE)/40+
5位:セバスチャン・ハレンケ(GER)/40
6位:ステファノ・ギソルフィ(ITA)/40
7位:楢崎 智亜(JPN)/38
8位:緒方 良行(JPN)/37+
――――――
12位:吉田 智音(JPN)/32
13位:藤井 快(JPN)/31+
21位:高田 知尭(JPN)/26+
大会スケジュールや出場日本人選手はこちらから
CREDITS
文 編集部 / 写真 Nikita Tsarev