ジュニア男子リードで銅メダルを獲得した川又玲瑛(右)

川又玲瑛がリードで銅 ボルダリングに続き今大会2個目のメダル獲得【クライミング世界ユース選手権2021】[大会7日目]

 クライミング世界ユース選手権(ロシア・ヴォロネジ)は現地時間27日、大会7日目が行われ、川又玲瑛がジュニア男子リードで銅メダルを獲得。ボルダリングでの銀に続く今大会自身2個目のメダルを手にした。

決勝課題を登る川又。終盤の高度35+でフィニッシュし、3位で表彰台に上がった

 今年からジュニアへとカテゴリーを上げた川又が、世界ユース選手権で初めてリードの表彰台に上がった。今月6日に誕生日を迎えていた18歳は準決勝を2位通過して決勝に臨むと、クリップが上手くいかない場面もあったが、冷静に対処して続くランジパートを成功。直後に笑顔を見せると休息を挟み、体力を回復させてハードな終盤に突入、高負荷に耐えて35+まで高度を伸ばした。上位2人が完登したため優勝には届かなかったが、3位入賞を果たした。1位はイギリスのハミッシュ・マッカーサーで、ボルダリングとの2冠を達成した。

 川又は2019年のW杯で5位入賞を果たすなどボルダリングを強みとしているが、今年5月のユース日本選手権で優勝するなどリードでも成長を見せている。ボルダリングとリードの2種目複合が採用される2024年のパリ五輪を見据え、日本は今大会でボルダリングとリードの兼任制をとっているが、さっそく川又がその期待に応える成績を残した。

中間部のランジを成功させる川又。今後も2種目での活躍に注目したい

 同日にはユースA男子リード準決勝、ジュニア女子、ユースA女子のボルダリング予選も行われ、ユースA男子リード準決勝では前回大会のユースB金メダリスト・関口準太が完登を果たし2位、同銀メダリスト・上村悠樹が3位につけ、大会8日目の決勝に進出した。ジュニア女子ボルダリング予選では今大会のリード女王・久米乃ノ華が3位で準決勝へ。ユースA同予選に出場した森奈央は24位に終わり、突破はならなかった。

<決勝リザルト>

【リード|ジュニア男子】
1位:ハミッシュ・マッカーサー(GBR)/TOP
2位:ポール・ジョンフ(FRA)/TOP
3位:川又 玲瑛(JPN)/35+

※左から氏名、所属国、決勝成績(到達高度)
※同高度の場合は前ラウンドの成績を適用するカウントバックで順位を決定

各ラウンドの決勝スケジュールなどはこちらから

CREDITS

編集部 / 写真 JMSCA

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