楢崎「かなり緊張した」原田「忘れられない試合になった」【東京五輪 男子予選】

 東京五輪のスポーツクライミング競技・男子複合予選が3日に行われ、日本勢は楢崎智亜が2位で決勝に進出。原田海は18位で敗退となった。

 やはりオリンピック独特の雰囲気があったようだ。競技後のインタビューで楢崎は、「実はかなり緊張していて、スピード前はきつかった。でもなんとか2位通過できたのでよかったです」とまずはホッとした様子でコメントすると、「自分自身に変わりはなかったが、周りの環境だったり、選手がいつも以上に気合が入っていて、予選から気が抜けなかった」と厳しい戦いだったことを伝えた。

 「ルート(リード)が全然よくなかったので、反省して次に生かしたい。金メダルを目指して頑張りますので、応援お願いします」と反省と意気込みの言葉を残した楢崎は、史上初の金メダルに向けて、5日の決勝に臨む。

予選敗退となった原田海。悔し涙を流し、「良くも悪くも本当に忘れられない試合になった」と話した。(写真:松尾/アフロスポーツ)

 一方で「今までで一番最悪でした」と開口一番で述べたのは、予選敗退となってしまった原田。あふれる涙を抑えきれず、長い沈黙が続いたあと、「大会前から『自分らしい登りをしたい』とずっと言っていたんですけど、全然それもできなくて、悔しいというか、自分に呆れた感じはしました」と率直な心境を話した。

 この経験を今後どう生かしていきたいか問われると「今はまだ整理できないというか、今後どうしたいというビジョンが全く見えないので、そこは落ち着いてから考えたいと思います。良くも悪くも本当に忘れられない試合になりました」と述べた原田。今回は満足のいかない形で終わってしまったが、22歳のさらなる挑戦を応援したい。

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編集部 / 写真 ロイター/アフロ

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