「THE NORTH FACE」が製作した日本代表ユニフォーム。左がスピード用、右がリード/ボルダリング用

スポーツクライミング日本代表の東京五輪着用ユニフォームが発表

 株式会社ゴールドウインが展開するアウトドアブランド「THE NORTH FACE」は19日、スポーツクライミング日本代表が東京五輪など2021年の国際大会で着用するユニフォームを発表した。

 2005年から日本代表チームへのウェアサポートを行なっているゴールドウイン。このたび製作されたユニフォームは、「スピード用」と「リード/ボルダリング用」の2種類。アスリートからのヒアリング及びフィードバックを実施し、様々なデータ分析を駆使して、国内の研究開発拠点である富山本店の「ゴールドウイン テック・ラボ」と米国の「THE NORTH FACE」が2年以上の歳月をかけて共同開発した。

 同社がユニフォーム提供を始めて以降、初の開発になったという「スピード用」は、ダイナミックな動きや素早い足上げをサポートする設計に、「リード/ボルダリング用」は、ウェアの着用感のストレスを限りなく排除し、登りだけに集中できる新たなデザインを採用した。いずれも「MOTION(動きやすさ)」、「LIGHT STRONG(軽さと強さ)」、「COOLING(涼しさ)」の3つの機能性がポイントになっている。

日本代表の楢崎智亜(写真上)、野口啓代も開発に参加。製作の舞台裏は動画に納められ、「THE NORTH FACE JAPAN」のYouTube公式チャンネルで公開されている(記事内下)。

 さらに素材選定だけでなく、競技中におけるアスリートの細かな動きや筋肉の活動を解析し、平均姿勢を算出。この平均姿勢をウェア設計の基本となるニュートラルポジションとしてパターン設計に落とし込んだという。加えて日本代表選手全員に対して3Dスキャナーで採寸し、各選手の動きを予測したパーソナライズ化を実現した。

 また、今回ゴールドウインは米国、韓国、オーストリアの代表ユニフォームを同じく富山本店で製作。今夏の東京五輪では、各国の選手たちが過去最高とも言える出来栄えの日本製ユニフォームを身にまとい、しのぎを削る。

ザ・ノース・フェイス初の日米共同開発によるクライミングキットとなった(画像左から)日本、米国、オーストリア、韓国の代表ユニフォーム。スピード用、リード/ボルダリング用で合わせて男女各15型のルックが製作された。

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