男子表彰台=(左から)緒方良行、アダム・オンドラ、高田知尭

開幕戦で緒方良行が2位、高田知尭が3位/ボルダリングW杯2021第1戦 マイリンゲン大会

 2021年のクライミングW杯開幕戦、スイス・マイリンゲン大会(ボルダリング)の男女決勝が現地時間17日に行われ、男子で日本の緒方良行が2位、高田知尭が3位に入った。

 男子決勝には、日本から高田、緒方、天笠颯太、藤井快の4名が進出。第1課題はランジによる変則スタートに1番手・藤井が大苦戦。3番手の天笠までゾーン到達者はゼロだったが、4番手の緒方が計3本のダイノを決めて唯一の完登を記録する。高田もスタティックにムーブを変更したことが功を奏し、この課題2人目のゾーン獲得で2位発進となった。

 緩傾斜の第2課題はアダム・オンドラ(チェコ)のみが完登。第3課題では出遅れていた藤井がトウフックを綺麗に決めるなどしてフラッシュすると、緒方、高田、オンドラも攻略。緒方首位、オンドラ2位、高田3位で最終課題に突入した。

 強傾斜の第4課題は、ゾーン到達後に巨大ホールドを抱えて進むことに耐え切れず、残り約3秒で完登したナサニエル・コールマン(アメリカ)以外は落下する選手が続出した。緒方、高田も失敗し、最後のオンドラが完登すればオンドラの、完登しなければ緒方の優勝という展開となるが、オンドラは得意のニーバーを駆使してTOPホールドにたどり着き、勝利の雄たけびを上げた。緒方は2位、高田はW杯初表彰台の3位に入り、開幕戦から日本人2人が表彰台に上がった。藤井は4位、W杯デビュー戦でファイナルまで駒を進めた天笠は6位でフィニッシュした。

女子優勝のヤンヤ・ガンブレット。男女優勝は、2019年の前回大会と同じ顔ぶれになった(写真:2021 Jan Virt / IFSC)

 続けて行われた女子決勝は、東京五輪の金メダル候補、ヤンヤ・ガンブレット(スロベニア)の独壇場に。準決勝を首位通過していた2019年のW杯年間女王は、第1課題を悠々と一撃して初登すると、コーディネーション系、緩傾斜とタイプの異なる第2、第3課題をそれぞれ2アテンプトで沈める。

 ガンブレットは優勝を決めて迎えた最終課題も2トライで完登し、18年から続くボルダリングW杯の出場大会連勝記録を9に伸ばした。2位には注目の16歳、オリアン・ベルトーネ(フランス)がW杯デビュー戦でランクイン。3位にはシニア国際大会初決勝だった19歳のナタリア・グロスマン(アメリカ)が入った。日本で唯一決勝に出場した野口啓代は完登ゼロで4位に終わり、同じ東京五輪日本代表の野中生萌は決勝まであと1つ順位が足りず、7位で準決勝敗退となった。

幼くして岩場の高難度課題を登り、世界ユース選手権ではボルダリングとリードで2冠の経験があるオリアン・ベルトーネ(写真:2021 Jan Virt / IFSC)

 開幕戦から日本人がメダル獲得を果たした2021年のW杯。次戦は5月21日、22日にアメリカ・ソルトレイクシティで開催される。

<決勝>

[男子]
1位:アダム・オンドラ(CZE)/3t3z 10 7
2位:緒方 良行/2t4z 7 9
3位:高田 知尭/1t4z 4 12
4位:藤井 快/1t3z 1 4
5位:ナサニエル・コールマン(USA)/1t3z 2 5
6位:天笠 颯太/0t3z 0 4
――――――
21位:杉本 怜
25位:今泉 結太
25位:渡部 桂太

[女子]
1位:ヤンヤ・ガンブレット(SLO)/4t4z 7 6
2位:オリアン・ベルトーネ(FRA)/2t4z 8 10
3位:ナタリア・グロスマン(USA)/2t4z 10 10
4位:野口 啓代/0t3z 0 7
5位:ヴィータ・ルーカン(SLO)/0t2z 0 3
6位:カーチャ・デベヴェック(SLO)/0t2z 0 6
――――――
7位:野中 生萌 ※準決勝進出

※左から氏名、所属国、成績
※成績は左から完登数、ゾーン獲得数、完登に要した合計アテンプト数、ゾーン獲得に要した合計アテンプト数

マイリンゲン大会 IFSC特設ページ(リザルト詳細などはこちらから)

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編集部 / 写真 JMSCA

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