女子表彰台=(左から)野中生萌、野口啓代、倉菜々子

野口啓代がジャパンカップ4大会制覇を達成! スピードジャパンカップ2021【女子】

 スポーツクライミングの第3回スピードジャパンカップが6日午後、京都府亀岡市の「サンガスタジアム by KYOCERA グラビティリサーチ」で行われ、女子は野口啓代が大会初優勝を飾った。

 14名がエントリーした予選では、野口啓代、野中生萌の東京五輪代表組が隣り合わせで試技を行った。すると2本目のトライで野口は8.73秒、野中は8.33秒を計測して、ともに自己ベストを更新する。野中は伊藤ふたばの持つ日本記録まであと0.01秒に迫り、首位で決勝ラウンドに駒を進めた。

予選を首位通過した野中生萌。

 決勝ラウンドには予選上位8名が進出。ベスト4には野中、野口、倉菜々子の表彰台経験者に加え、ユース世代から15歳の林かりんが入った。優勝を決めるビッグファイナルでは、林との対決を制した野中と、さらに自己ベストを更新(8.68秒)して倉を破った野口が相対した。

 優勝決定戦は野中が出だしのホールドをショートカットする「トモアスキップ」に失敗。スリップして大幅に出遅れてしまう。野口は大きなミスなく終盤まで進み、追い上げる野中を振り切った。

 これで野口は、ボルダリング、リード、コンバインドに続いてスピードも制したことで、史上初のジャパンカップ全4大会覇者となった。

優勝を決め、ガッツポーズを見せる野口啓代。

<決勝リザルト>

1位:野口 啓代(TEAM au)/10.29秒
2位:野中 生萌(XFLAG)/13.50秒
3位:倉 菜々子(愛知県山岳連盟)/8.94秒
4位:林 かりん(鳥取県山岳・スポーツクライミング協会)/FALL

※左から氏名、所属先、成績
※成績は、1・2位はビッグファイナル(1位決定戦)、3・4位はスモールファイナル(3位決定戦)の記録

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CREDITS

編集部 / 写真 窪田亮

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