南アフリカ、オーストラリアから4人のスポーツクライミング東京五輪代表が誕生
スポーツクライミングの東京五輪代表を決めるアフリカ大陸予選が17日~20日、オセアニア大陸予選が19日~20日にかけて南アフリカのケープタウン、オーストラリアのシドニーでそれぞれ行われ(いずれも実施種目はコンバインドのみ)、新たに男女4名の五輪代表内定選手が誕生した。
南アフリカで行われたアフリカ大陸予選。8名のみの出場となった女子では、19日の決勝で同国出身の17歳、エリン・ステルケンブルクが躍動する。スピード、ボルダリング、リードの3種目すべてで1位を取り、合計1ポイントで文句なしの総合1位。スポーツクライミングにおけるアフリカ大陸からの五輪内定第1号となった。20日の男子決勝では、20歳のクリストファー・コッサー(南アフリカ)がスピードで1位、唯一の完登者となったリードでも1位となり、総合4ポイントで五輪切符を掴んだ。
オーストラリアで開催されたオセアニア大陸予選では、女子でオセアニア・マッケンジー、男子でトム・オーホールランのオーストラリア勢が五輪代表の座を射止めた。18歳のマッケンジーは昨年のボルダリングW杯マイリンゲン大会で決勝を経験した期待の若手で、予選を3種目とも1位で好発進すると、20日の決勝も同じく1位をコンプリート。予選、決勝ともにボルダリングは“全完一撃”、リードもただ一人の完登で圧倒した。男子ではオーホールランが他選手同様にボルダリングの決勝課題を攻略できず苦しんだが、それでも3種目をすべて2位でまとめて、28歳のベテランが東京行きを決めている。
東京五輪 出場枠獲得選手
<男子>
1. 楢崎 智亜(JPN)
2. ヤコブ・シューベルト(AUT)
3. リシャト・ハイブリン(KAZ)
4. 原田 海(JPN)
5. ミカエル・マウェム(FRA)
6. アレクサンダー・メゴス(GER)
7. ルドヴィコ・フォッサリ(ITA)
8. ショーン・マッコール(CAN)
9. アダム・オンドラ(CZE)
10. バッサ・マウェム(FRA)
11. ヤン・ホイヤー(GER)
12. パン・ユーフェイ(CHN)
13. アルベルト・ヒネス・ロペス(ESP)
14. ナサニエル・コールマン(USA)
15. コリン・ダフィー(USA)
16. ミカエル・ピッコルルアツ(ITA)
17. アレクセイ・ルブツォフ(RUS)
18. トム・オーホールラン(AUS)
19. クリストファー・コッサー(RSA)
<女子>
1. ヤンヤ・ガンブレット(SLO)
2. 野口 啓代(JPN)
3. ショウナ・コクシー(GBR)
4. アレクサンドラ・ミロスラフ(POL)
5. 野中 生萌(JPN)
6. ペトラ・クリングラー(SUI)
7. ブルック・ラバトゥ(USA)
8. ジェシカ・ピルツ(AUT)
9. ジュリア・シャヌルディ(FRA)
10. ミア・クランプル(SLO)
11. ユリア・カプリナ(RUS)
12. キーラ・コンディー(USA)
13. ラウラ・ロゴラ(ITA)
14. ソン・イーリン(CHN)
15. アランナ・イップ(CAN)
16. アヌーク・ジョベール(FRA)
17. ヴィクトリア・メシコワ(RUS)
18. エリン・ステルケンブルク(RSA)
19. オセアニア・マッケンジー(AUS)
CREDITS
文 編集部 / 写真 IFSC, © 2020 Nathan McNeil/IFSC