野口啓代が1vs1のトーナメント戦を制する THE BOULDER BATTLE【女子】

 「牛乳石鹸 presents ~Master of BLoC~ THE BOULDER BATTLE」(以下、ボルダーバトル)が17日、クライミングジム「Fish and Bird」(東京都江東区)にて無観客で行われ、女子カテゴリーは森秋彩との一騎打ちを制した野口啓代が頂点に輝いた。

 ボルダーバトルは、1vs1を勝ち上がっていく新たなボルダリングのトーナメント戦。SNSのファン投票で選ばれた森、伊藤ふたば、野口啓代、野中生萌、中村真緒、小武芽生、大河内芹香、松藤藍夢の8名が出場した。“タイマン勝負”といえど、久しぶりのボルダリングの大会、そしていつもの公式戦とは違う他選手の試技を見られるセッション方式とあって、選手たちもリラックスした雰囲気で大会に臨んだ。

 1回戦第1試合は森と松藤の2003年生まれ対決。先攻のカードを引いていた森は1トライ目で一撃し、松藤に大きなプレッシャーを与えることに成功する。松藤はTOPに右手がかかるも落下。この時点で完登に要するアテンプトの差で森を上回ることができなくなったため、森が準決勝へ、松藤は敗者復活戦に回ることとなった。

17歳ながら勝負強さを見せる森秋彩は、その後決勝へと進出する。

後輩からのプレッシャーに屈せず、一撃を重ねた野中生萌。

 第2試合は野中vs中村の東京都出身、先輩後輩対決。先攻の中村は手数の多いルートを一撃するが、野中も完登して先輩の威厳を見せる。勝敗は2本目の課題に持ち越されるも、ここでも1トライ目で両者とも完登し勝負がつかなかったため、同着での準決勝進出となった。

 第3試合ではスタートからのランジを決めた伊藤が大河内を破り、第4試合では慎重なムーブで一撃した野口が小武を抑え、それぞれ準決勝へ駒を進めた。

 ここまで一撃が多く出た1回戦とは打って変わり、森、野中、中村が争う準決勝第1試合はいずれもスタートからのコーディネーションムーブを失敗する展開に。しかし2番手の森は2トライ目、前回とは異なる足の置き位置を選択してスタティックに動き難所を突破。そのまま完登して、決勝進出となった。

 準決勝第2試合は伊藤vs野口の一戦。同第1試合とは異なりパワフルな課題となったが、先攻の伊藤が途中のアンダー持ちにも耐えて一撃する。しかし野口も“一撃返し”してみせ、勝敗は先ほどの第1試合で使用された課題で決することに。ここで軍配が上がったのは、落ち着いてムーブを重ねTOPに到達した野口だった。

今年のボルダリングジャパンカップ女王・伊藤ふたば。善戦するも野口に敗れ、3位決定戦に回った。

 森と野口が対峙する決勝は、6分間の制限時間内に両者とも完登すればスーパーファイナルに進む特別マッチ。先攻の森は距離のあるゴール取りを上手く勢いづけて一撃。これまでプレッシャーのかかる場面さえ楽しんでいる様子だった後攻・野口は初手を掴めずにまさかのトライ失敗となるが、2トライ目できっちり修正して完登し、勝負はスーパーファイナルに突入する。

 強傾斜課題となったラストバトルは、2人とも初手を攻略できずに時間が進行。しかし、4トライ目で難所を切り抜けた野口が先にTOPを手中に収めることに成功する。時間内に完登すれば同着優勝となる森に対し、野口もホールドに付いたチョークを落とすなどしてサポートしたが、惜しくも完登には至らず。野口の優勝が決まった。2位には森、3位には3位決定戦を勝った伊藤と、敗者復活戦を勝ち上がった野中が同着で入った。

スーパーファイナルを戦う野口啓代。

(左から)同着3位の伊藤と野中、優勝の野口、2位の森。

THE BOULDER BATTLE 公式サイト
※男子はこのあと19時から「LIVE-Link sports」YouTube公式チャンネルで配信開始予定。

CREDITS

編集部

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