南アフリカのロックランズをイメージしたという新生ROCKLANDSのメインビジュアル&ロゴ

コロナ禍で閉店したクライミングジム「ROCKLANDS」が復活! 継続運営のためクラウドファンディングを開始

 一度は閉店した東京・葛西のクライミングジム「ROCKLANDS」(ロックランズ)が9月に再オープンすることが決定。継続運営のための支援を求め、クラウドファンディングでのプロジェクトを11日に開始した。

 2009年に開業したROCKLANDSは、葛西駅から徒歩5分の場所にある4階建てのクライミングジム。ボルダリングに加え、都内では貴重なルートクライミングの壁を備えていることもあり、長年に渡って老若男女問わず幅広い世代から支持されてきた。

 しかし、新型コロナウイルスの影響で6月末に閉店。利用者からは存続の声が上がり、再びジムが営業されることを願う人々でFacebookグループが立ち上げられると、のちに合同会社ROCKLANDSが誕生。事業承継により9月5日(月)の再オープンにこぎ着けた。

 オープンはするものの、営業再開のための最低限の準備以外は用意が難しいとして、コロナ対策としての予約システム構築やウォールの改修などに支援金を充てるクラウドファンディングを発足。初回登録料や記念Tシャツのほか、コロナ禍における人数制限の対象外になる特別チケットなどもリターンに用意し、目標の700万円に対して400万円を超える支援がすでに集まっている。

 新会社の代表に就任したのは、自らもROCKLANDSをホームジムにしていたという北原豪さん。ITを活用して顧客の成長を支援するグロースソリューションカンパニー「Sunborn」の代表を務めており、同社はクライミングと音楽の祭典「瀬戸内JAM」を主催して地域ブランディングのサポートも行っている。

 北原さんはFacebookグループに招待され存続のための活動に参画すると、周囲からの「経営者としての知見を活かしてほしい」という申し出を快諾して、ROCKLANDS再建の旗手としてトップを担うことになった。

 すでに目標50%以上の支援金が集まっていることについて「驚いている。私たちの思いに共感していただき、非常に嬉しい」と話す北原さんは、「クライミングは人生の幅を拡げてくれる可能性を持っているもの」だとし、「ボルダリングで感じている以上の面白さがルートにはある。ROCKLANDSを『本当にクライミングって楽しい』と思ってもらえる場所にしていきたい」と意気込む。「ちょっとした使い勝手を含め、気持ちよく利用ができる。新たなROCKLANDSは、しっかりとしたサービス業としても考えていきたい。そこにもご期待ください」として、さらなる支援を呼びかけた。

 支援の受付は9月末まで。クラウドファンディングページでは、新生ROCKLANDS誕生の経緯や今後の取り組みなどについて、詳細に紹介されている。

東京・葛西のルート・ボルダリングジム「ROCKLANDS」再生に向けた事業承継プロジェクト

CREDITS

取材・文 編集部

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