表彰台=(左から)2位・野口啓代、優勝・森秋彩、3位・柿崎未羽

“攻めの登り”で女王奪還! 森秋彩が2度目V リードジャパンカップ2020【女子決勝】

 スポーツクライミングのリード日本一を決める、第33回リードジャパンカップ(岩手県営運動公園スポーツクライミング競技場=盛岡市)の女子決勝が11日、男子決勝に続いて行われ、今大会3本目の完登を記録した16歳の森秋彩(あい)が実質的前身の日本選手権時代から数え2度目(統合前のリードジャパンカップも含めると4度目)の国内リード女王に輝いた。

 大会の締めくくりとなる女子決勝は、いきなりの完登劇で幕を開けた。1番手・平野夏海が巧みにムーブを重ね、次代を担う18歳が後続に大きなプレッシャーを与えることに成功する。2番手には伊藤ふたばが登場。勝てばボルダリング、スピードに続く今季ジャパンカップ3冠達成の伊藤も終盤に到達するが、体力の底がついてフォール。40+で3冠の夢が潰えてしまう。

昨年のジャパンツアーで1位の柿崎未羽が見事に完登。

 ここから17歳・阿部桃子、16歳・柿崎未羽(みう)の初決勝組が登場。阿部は39+で力尽きるも、昨年のジャパンツアーで女子リード1位となり今大会の出場権を得た柿崎が会心の登り。大舞台での完登で、準決勝順位へのカウントバックにより暫定首位に躍り出た。

 15歳で2大会連続の決勝進出となった小池はなは40+に終わったが、ゴール取りでの絶妙なボディバランスが光った野口が完登し、またも準決勝へのカウントバックで首位に立つ。

完登で暫定首位に立った野口だったが…。

昨年の世界選手権で日本史上最年少銅メダルを獲得した森が立ちはだかった。

 昨季リードW杯年間3位の谷井菜月が40+に終わり、最後に森秋彩が登場。「雰囲気で完登が出ているのはわかっていたので、絶対に登らないといけないと思った。そこで守りに入らず、攻めの登りができた」と話した森は、戸惑うことなく優勝への道をたどり、難なく完登。本ラウンド3度目のカウントバックが適用されて、準決勝1位だった森が2年ぶりの優勝となった。

 2位には連覇を阻まれた野口、3位には大健闘の柿崎が入った。次々と若手が台頭するスポーツクライミングだが、今回も例に漏れず、男女とも新たな顔ぶれが話題を呼ぶ大会となった。

<決勝リザルト>

1位:森 秋彩(茨城県山岳連盟)/TOP ※準決勝1位
2位:野口 啓代(TEAM au)/TOP ※準決勝3位
3位:柿崎 未羽(東京都山岳連盟)/TOP ※準決勝5位
4位:平野 夏海(国士舘高等学校)/TOP ※準決勝8位
5位:谷井 菜月(橿原学院高等学校)/40+ ※準決勝2位
6位:小池 はな(埼玉県山岳・スポーツクライミング協会)/40+ ※準決勝4位
7位:伊藤 ふたば(TEAM au)/40+ ※準決勝7位
8位:阿部 桃子(神奈川県山岳連盟)/39+

※左から氏名、所属先、成績

第33回リードジャパンカップ 大会特設サイト
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CREDITS

取材・文 編集部 / 写真 窪田亮

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