森秋彩「クライミングが好きなことを再発見できた」 リードジャパンカップ2020

 岩手県営運動公園スポーツクライミング競技場(盛岡市)で開催されている、リード日本一を決める第33回リードジャパンカップは10日に女子予選が終了。前回優勝の野口啓代が2完登で単独首位、野中生萌、森秋彩が2位タイにつけて準決勝へ進出した。以下、予選上位選手たちのコメント一覧。

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野口啓代コメント(予選1位)
「(無観客開催について)いつもの声援がないのは寂しかったが、大変な状況の中で岩手県で開催していただきすごく嬉しい。(自宅に完成したリード壁での練習成果は)私はゆっくりレストしたり、長い壁の中で心を落ち着かせるのが苦手だったが、リラックスしながら登ることに慣れてきて、以前より落ち着いて登れたと思う。明日は久しぶりのオンサイトトライでどこまで登れるか楽しみ」
 

野中生萌コメント(予選2位タイ)
「久しぶりの大会で緊張感はあったが、それも楽しんで、のびのびと登れた。(コロナ禍の自粛期間中について)クライミングもトレーニングも一切していなかった。普通に生活できることのありがたみを感じた。思うようにできず葛藤はあったが、そういった時期だからこそ自分の体やメンタルに向き合えた期間になり、ネガティブにはならなかった。今年は大会がどうなるかわからないので、明日は一つ一つ、その瞬間を楽しんでいきたい」
 

森秋彩コメント(予選2位タイ)
「しばらく試合に出ていなかったので1本目は緊張したが、楽しんで全力を出し切ることを考えたら完登できて安心した。自粛期間中はほとんど登れず、普段やらないスケボーなどをしてリフレッシュの機会にしていた。今までは勝たなくてはと思ってしまい、楽しむのを忘れていることが多かったが、クライミングから離れてみて、自分は本当にクライミングが好きなんだということを再発見できた。明日の準決勝は着実に登って、最後の決勝でいい登りをしたい」

CREDITS

取材・文 編集部 / 写真 窪田亮

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