「この動画をきっかけに、パラクライミングの発展はもとより、ネガティブになっている方々と共に新たな一歩を踏み出していきたい」と話した大内秀之さん(最前列右から3人目)

「コロナに負けるな」 パラクライミング選手らによる競技映像が公開

 東京五輪の延期をはじめ、世界的流行が続く新型コロナウイルスの影響がクライミング界にも多数及んでいるなか、パラクライミング日本代表の大内秀之さんが発起人となって制作された、競技関係者らによる動画「コロナに負けるな!『僕たちが世の光に』」がYouTube上で公開された。

 今月20日に「パラクライミング日本選手権2020」が広島県福山市で開催される予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止に。同選手権を契機にパラクライミングのことを広く知ってほしいと考えていた関係者たちはその決定に落胆の色を見せたが、「いつまでも落ち込んでばかりではいられない」と、何かできることはないかと模索。出場予定だった選手ら有志による写真や映像を一本化し、動画にまとめた。

 切断障害の部のAL-1(腕のみ)に所属し、昨年の日本選手権で三連覇を達成した大内さんは「この動画をきっかけに、パラクライミングの発展はもとより、ネガティブになっている方々と共に新たな一歩を踏み出していきたい」とコメントを寄せた。

 視覚障害や両足麻痺、欠損、または片足、片手のパラクライマーらによる、困難を抱えながらもクライミングに取り組む様子が収められている動画は、大内さんが理事長を務める一般社団法人フォースタートのYouTubeチャンネルで公開されている。

CREDITS

編集部 / 写真提供 大内秀之

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