伊藤ふたば「勝たなければいけないところで勝つことができた」 スピードジャパンカップ2020
22日に行われた第2回スピードジャパンカップ(SJC)。女子は17歳の伊藤ふたばが安定した登りでボルダリングジャパンカップに続く優勝を果たし、今季2連勝を飾った。以下、大会を終えた女子選手たちのコメント一覧。
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優勝:伊藤ふたば
「スピードの練習はそれほどガッツリとできていたわけではなかったが、盛岡での練習よりも暖かくて体もしっかりと動いた。かなり風が強くてオートビレイ機が横に流れてしまってもいたが、私はそこまで気にならなかった。練習では寒さで8秒台は出ていなかったが、本番で8秒台を2回出せたことは良かった。本番だと集中力も上がるし、大事な大会でしっかりと8秒台が出せたのは自信になる。スピードはトーナメントになるので、緊張感があって苦手意識があるが、今回は勝たなければいけないところで勝つことができたので、今後の自信になった」
2位:倉菜々子
「(2週前の)ボルダリングジャパンカップであまり結果が良くなくて(15位)、流れがそこまで良くなかったので、すごく嬉しい。(1/2ファイナルで野中に勝ったが)生萌ちゃんの方がタイム的にも速いので横に見えると思っていたが、最初の方で見えなくなってしまったのでスリップしたのかなと思った。でも私はあまり気にせず行った。決勝は攻めていくしかないと思っていたので、その通り攻めて行けたし、自己ベストも更新できたので良かった。最後のレースだったので滑っても良いと思い、思い切り登った。3月のリードジャパンカップでは、数年ずっと予選落ちなので準決勝に進出できるように頑張りたい」
3位:野中生萌
「自己ベストの8秒台を一度も出せなかったので、全然良い登りができなかった。ただ、(強風で)コンディションが悪かったのでとくに期待もしていなかった。それでも表彰台には乗れて良かったと思う。強風でロープがたるんでしまったり、揺れで邪魔になったり、壁も相当滑った。でもすべてが経験になると思っているので、どんな状況であってもしっかりと集中し直すとか、一度滑っても次はミスをしないように心がけたりとか、一本一本切り替えていくというマインドでやっている。一度気持ちが切れてしまったら3位決定戦でミスをして、表彰台にも乗れていなかったと思う」
4位:野口啓代
「風や寒さもあってあまりタイムは出なかったが、最後まで大きなミスなく安定していたと思う。(風への不安はあったか)プラクティスや予選では気になっていたが、決勝で集中していた時はあまり気にならなかった。(スピードの状態は上がってきている?)踏み外すことが少なくなってきている。一昨日に練習ではあるが約9.2秒で自己ベストを更新することができた。この時期に更新できたので、夏場はもっと更新できると思う。五輪までには8秒台は出せるようにしておきたい。(練習中のトモアスキップは今日はトライせずだったが)昭島の壁は滑りやすいと聞いていたので、少し不安があった。五輪は新品の壁だと思うので、トモアスキップは成功できるのかなと思っている。そうするとタイムもまた変わってくるはず」
CREDITS
取材・文 篠幸彦、編集部 / 写真 窪田亮