スピード日本記録保持者の楢崎智亜

国内王者を決める、スピードジャパンカップ2020が明日開催

 明日22日(土)、東京の昭島にあるモリパークアウトドアヴィレッジで、スポーツクライミング3種目のうちの一つ、スピードの国内王者を決める第2回スピードジャパンカップ(SJC)が行われる。

 SJCは昨年開設された新しい大会で、これまで日本では浸透していなかった同種目を普及・強化していくための施策としても位置付けられている。その第1回大会では、男子は唯一の専門選手と言っていい池田雄大、女子は野中生萌が記念すべき初代優勝者となった。

関連記事:野中生萌が今年2つ目の国内制覇!男子はスピード専門の池田雄大が制する

 第2回の今大会は、特に男子の優勝予想が難しい。この1年で日本勢の実力は代表選手を中心に高まってきており、原田海や藤井快など、平時で6秒台半ば~前半をマークしておかしくない状況になってきている。日本記録(6.159秒)を持つ楢崎智亜も新たなムーブを習得中で調整段階ともいえ、誰が勝ってもおかしくはない。その彼らに対抗し得るのが17歳の竹田創だ。昨年5月の「au SPEED STARS 2019」では招待された海外強豪選手たちを打ち破り2位に輝くと、その後の世界ユース選手権決勝で18歳以下の日本記録、6.441秒をマークした。

 女子では、自己タイムを考えると8.404秒を記録している野中有利とみて間違いない。昨年日本人初のW杯決勝進出という実績を作った前回女王に大きなミスが出なければ、今年の優勝も固いと言える。だが、そのミスが起こりやすいのがスピードだ。特に対人戦となる決勝トーナメントでは焦りや油断などでフットホールドの踏み外しもしやすくなってくる。野中に次ぐ日本女子2人目の8秒台を計測し、勝てば今月上旬のボルダリングに続きジャパンカップ2連勝となる伊藤ふたばらがその隙を伺う。

 昨年は大会前日に降った雪の影響もあり、寒空の中での競技となった。しかし明日は、昨年に比べ約10度気温が高くなることが予想されている。21日午前現在の予報では、明け方から朝にかけて雨が降る可能性もあるが、競技開始の13時台には晴れ間がのぞき、決勝時には気温15度以上に達する見込みだ。また予選の開始時間を昨年よりも遅くし、決勝との間隔が短くなった。お昼休憩を挟まないことも、選手たちのパフォーマンスに好影響を与える可能性がある。

 大会には、SJCの出場資格を持たない選手による、午前実施のジャパンオープン通過者を加えた男女各25名前後が出場予定。予選はタイムレース方式で、2回の試技のうち速かったタイムを記録に採用。その上位16名がトーナメント方式の決勝へ進み、勝ち抜き戦で優勝者を決める。

2019年大会表彰台。1位は池田雄大と野中生萌(中央2人)、2位は藤井快と伊藤ふたば(左2人)、3位は抜井亮瑛と野口啓代だった。

第2回スピードジャパンカップ

会場

モリパークアウトドアヴィレッジ スピードクライミングウォール
住所:東京都昭島市田中町610-4 MORIPARK Outdoor Village内

アクセス

・JR青海線 昭島駅北口より徒歩3分
・中央道 八王子ICより車で約20分

スケジュール

2月22日(土)
11:00 ~/一般開場
12:15 ~/プラクティスタイム
13:25 ~/予選(女子)
14:10 ~/予選(男子)
15:00 ~/決勝

※スケジュールは予告なく変更される場合がございます。予めご了承ください。

入場

無料

放映予定

SPORTS BULL(ライブ)
 2月22日(土)13:20 ~ 14:35(男女予選)
 2月22日(土)14:55 ~ 16:05(男女決勝)
YouTube(ライブ)
 2月22日(土)13:20 ~ 14:35(男女予選)
スカイA
 3月08日(日)19:00 ~ 20:00(男女決勝)
 3月10日(火)15:00 ~ 16:00(男女決勝)
 3月15日(日)24:00 ~ 25:00(男女決勝)

大会特設サイト
競技順・成績速報サイト

CREDITS

編集部 / 写真 窪田亮

back to top