野口啓代「明日はまた気合を入れていく」。女子予選後の選手コメント ボルダリングジャパンカップ2020
8日に開幕した第15回ボルダリングジャパンカップ(BJC)。女子予選では16歳の松藤藍夢が首位に立つ番狂わせが起こったが、野口啓代、野中生萌、伊藤ふたば、森秋彩ら有力選手は順当に準決勝へ進出した。以下、予選を終えた選手たちのコメント一覧。
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松藤藍夢コメント(首位)
「去年はBJC直前に右肩を亜脱臼してしまい出場できなかった。今年初出場で(予選首位となり)信じられないくらいびっくりしている。この1年間で(難課題を繰り返し登る)サーキットトレーニングをして、結構体力も付いて、それで体が安定して難しい課題も登れるようになってきた。(BJC予備予選でもある昨年の)ジャパンツアー1位は自信になった。苦手意識のあったベルトコンベア方式の練習にもなって、今大会にも役立っていると思う。明日も頑張りたい。全力が出せればいいと思っている」
森秋彩コメント(2位)
「全完登できなかったのは悔しいが、登れたものは一撃できたので嬉しい。以前まではスラブ(緩傾斜壁)が得意でそれ以外はできなかったが、今回は強傾斜でも一撃して、ダイナミックな動きの課題もできたので成長したと思う。去年準決勝で敗退して、準決勝も気を抜けないなと感じたので、まずは決勝に残るために準決勝を頑張りたい」
伊藤ふたばコメント(3位)
「久しぶりのコンペでまだ慣れてない感じがあった。トゥールーズ(優勝した昨年11月のIFSC複合予選会)が終わってホッとして、冬場はトレーニングに集中することができていた。トゥールーズ前はかなり精神的にも追い込まれながら大会に臨んでいた。そこで優勝ができて自信になった。今日予選を終えて少しずつコンペの感覚を取り戻してきたという感じなので、準決勝・決勝に向けてどんどん上げていければいいなと思う」
野口啓代コメント(4位)
「思ったよりも1~3課題は簡単だなという印象があった。4課題目の上部は得意だと思っていたので完登できず悔しい。予選も全完登を狙っていたので1本登れずに残念だが、まずは明日の準決勝で良い登りをして決勝に繋げたい。明日はまた気合を入れていきたいと思う」
野中生萌コメント(12位)
「シーズンが始まったなという感じ。今日の出来は結果的に良くはないが、そんなに大きなミスではないと思っている。特に気にせず、『また明日から』という感じで気持ちを作っていきたい。冬場はコンバインドやワールドカップ、オリンピックを見据えて練習してきた。両肩は相変わらず治っているわけではないので気にしていく必要があるが、それ以外は特に気になる部分はない」
CREDITS
取材・文 篠幸彦、編集部 / 写真 田中伸弥