男子2連覇を達成した西田秀聖(写真はリードジャパンカップ2019より)

西田秀聖が連覇、柿崎未羽が初優勝/第10回全国高等学校選抜スポーツクライミング選手権大会

 第10回全国高等学校選抜スポーツクライミング選手権大会(リード種目のみ)が21、22日、埼玉県の加須市民体育館で開催され、男子は2年の西田秀聖(奈良・天理)が大会2連覇を達成し、女子は1年の柿崎未羽(東京・明法)が優勝した。

 昨年に続き、男女各100名以上が出場した高校選抜選手権。男子は西田と1学年下の村下善乙(千葉県立柏南高校)が激しい優勝争いを繰り広げる。2人はともに予選の2ルートを完登し、準決勝も最後まで登り切ると、決勝も37+で同高度に。各ラウンドいずれも同順位のためカウントバックでは決着がつかず、スタートからフォールまでに要したクライミングタイムにより2分58秒を記録した西田が4秒差で村下を振り切った。

 ファイナリスト8名中、1年生が5名を占めた女子では、今年スタートしたシリーズ戦、ジャパンツアーのリード女王である柿崎が初出場初優勝となった。柿崎は予選を2位で通過すると、準決勝で38+の最高高度をマークし1位へと浮上。決勝では完登を決め、日本代表で2年生の栗田湖有(新潟・東京学館新潟)と並んだが、準決勝の成績で上回る柿崎が優勝争いを制した。

 各校上位2名の成績で争われる団体では、ユース代表の選出歴がある前田健太郎、伊勢一真ペアの活躍で滋賀県立草津高校が男子優勝。女子は昨年、多久高校を佐賀県勢初優勝に導いた掛林紗衣、樋口結花ペアが2位の船橋高校(千葉)を僅差でかわし、2連覇を達成した。

<決勝リザルト>

[男子]
1位:西田 秀聖(奈良県/天理高等学校)/37+ ※2分58秒
2位:村下 善乙(千葉県/県立柏南高校)/37+ ※3分02秒
3位:抜井 亮瑛(大阪府/金光藤蔭高等学校)/35+ ※準決勝3位
4位:百合草 碧皇(東京都/専修大学附属高等学校)/35+ ※準決勝4位
5位:大政 涼(愛媛県/県立東温高等学校)/34
6位:鶴 隼斗(埼玉県/県立川越高等学校)/30+
7位:森本 治誉(岐阜県/岐阜聖徳学園高等学校)/29+
8位:大里 拓己(千葉県/県立幕張総合高等学校)/28+

[女子]
1位:柿崎 未羽(東京都/明法高等学校)/TOP ※準決勝1位
2位:栗田 湖有(新潟県/東京学館新潟高等学校)/TOP ※準決勝7位
3位:阿部 桃子(神奈川県/相模女子大学高等部)/34+
4位:中川 瑠(大阪府/金蘭会高等学校)/33
5位:美谷島 ももか(神奈川県/日本大学高等学校・中学校)/32
6位:工藤 花(山形県/山形城北高等学校)/30+
7位:久米 乃ノ華(千葉県/船橋市立船橋高等学校)/20
8位:小島 果琳(岐阜県/岐阜聖徳学園高等学校)/19+

※左から氏名、所属校、成績(到達高度)
※男子の1、2位は予選、準決勝、決勝いずれも同成績のため、完登までに要したタイムで優勝が決定

<学校別リザルト>

[男子]
1位:滋賀県/県立草津高等学校(前田健太郎/伊勢一真)/20pt
2位:千葉県/県立幕張総合高等学校(大里拓己/百瀬太智)/33pt
3位:岐阜県/岐阜聖徳学園高等学校(森本治誉/森海真)/44pt
4位:佐賀県/県立多久高等学校(梶晃悠/中武司)/60pt
5位:東京都/専修大学附属高等学校(百合草碧皇/太田蒼良)/62.5pt
6位:栃木県/作新学院高等学校(齋藤正樹 /河合汰樹)/64pt

[女子]
1位:佐賀県/県立多久高等学校(掛林紗衣/樋口結花)/47pt
2位:千葉県/船橋市立船橋高等学校(久米乃ノ華/水島希)/50pt
3位:岐阜県/岐阜聖徳学園高等学校(小島果琳/大塚真以)/70pt
4位:静岡県/浜松日体高等学校(横田はるな/河島彩葉)/91.5pt
5位:長崎県/県立大村高等学校(林田ひよ/永田毬乃)/98.5pt
6位:兵庫県/神戸市立科学技術高等学校(三浦奈々/湯之上華子)/104.5pt

大会詳細・リザルトは大会公式ページまたは成績速報ページから

CREDITS

編集部 / 写真 窪田亮

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