日本勢が31個のメダルを獲得。出場14名全員が表彰台に/クライミングアジアユース選手権2019
12~15日、インドのバンガロールにてクライミングアジアユース選手権2019が開催され、日本はジュニア、ユースA・Bの男女6カテゴリーで各種目合計31個のメダルを獲得した。
リード、ボルダリング、スピード各種目の世代ごとのアジアユース王者を決める今大会で、日本勢が他国を圧倒した。まずはジュニア男子。リードは天笠颯太が半手差で今泉結太を上回り金メダルを獲得すると、ボルダリングでは順位が逆転して今泉が雪辱を果たす。スピードでも天笠2位、今泉3位となり、2人は各種目でメダルを手にした。
ユースA男子では、川又玲瑛がリードとボルダリングの2冠を達成。竹田創はリードで銀、スピードで銅、ボルダリングの世界ユース王者・百合草碧皇は同種目で2位に入った。ユースB男子はリードで吉田智音、関口準太、上村悠樹が4位以下に10手差以上の差をつけるなどしてレベルの差を見せつけ、ワンツースリーフィニッシュを達成。ボルダリングでは関口と吉田が金、銀を獲得し、スピードでは上村が3位につけた。
女子では、ジュニアで樋口結花と中村真緒がワンツーフィニッシュを決めると、ボルダリングでは中村2位、樋口3位。中村はスピードでも2位となって各種目でメダルを獲得した。ユースAではこのカテゴリーに日本勢から唯一の出場となった菊地咲希がリードで優勝。得意のボルダリングは完登に要したアテンプト数の差でわずかに敗れ2位に終わったが、スピードで3位となって女子では中村に続き全種目での表彰台となった。
最後のカテゴリーとなる女子のユースBでは、リードとボルダリングで日本勢がワンツースリーを達成。いずれも中川瑠、小池はな、小倉紗奈の順に上位から並んだ。
日本勢は出場した14名全員が表彰台に上がる快挙を達成。男女の各カテゴリーでその強さを示した。来年以降は、彼らユース世代がよりレベルの高いシニアの日本代表選手たちの脅威となれるかも注目である。
日本人選手成績一覧
リード
【ジュニア男子】
1位:天笠 颯太/27+
2位:今泉 結太/27
【ユースA男子】
1位:川又 玲瑛/30+
2位:竹田 創/24+
5位:百合草 碧皇/18+
【ユースB男子】
1位:吉田 智音/31+
2位:関口 準太/30+ ※予選1位
3位:上村 悠樹/30+ ※予選4位
【ジュニア女子】
1位:樋口 結花/28+
2位:中村 真緒/28
【ユースA女子】
1位:菊地 咲希/27
【ユースB女子】
1位:中川 瑠/35+
2位:小池 はな/29+ ※予選2位
3位:小倉 紗奈/29+ ※予選3位
ボルダリング
【ジュニア男子】
1位:今泉 結太/3t4z 7 8
2位:天笠 颯太/3t4z 10 14
【ユースA男子】
1位:川又 玲瑛/4t4z 8 5
2位:百合草 碧皇/3t4z 10 8
4位:竹田 創/2t4z 8 5
【ユースB男子】
1位:関口 準太/4t4z 8 5
2位:吉田 智音/4t4z 8 7
4位:上村 悠樹/2t3z 14 11
【ジュニア女子】
2位:中村 真緒/2t4z 2 9
3位:樋口 結花/1t3z 3 9
【ユースA女子】
2位:菊地 咲希/4t4z 5 4
【ユースB女子】
1位:中川 瑠/4t4z 5 5
2位:小池 はな/3t3z 3 3
3位:小倉 紗奈/2t2z 3 3
スピード
【ジュニア男子】
2位:天笠 颯太/7.040秒
3位:今泉 結太/7.050秒
【ユースA男子】
3位:竹田 創/6.730秒
7位:百合草 碧皇/fall
【ユースB男子】
3位:上村 悠樹/7.750秒
8位:吉田 智音/fall
13位:関口 準太/10.660秒
【ジュニア女子】
2位:中村 真緒/11.440秒
4位:樋口 結花/12.990秒
【ユースA女子】
3位:菊地 咲希/11.760秒
【ユースB女子】
9位:小倉 紗奈/12.070秒
10位:中川 瑠/12.300秒
11位:小池 はな/14.740秒
リザルト詳細は公式大会ページ(国際スポーツクライミング連盟)から
CREDITS
文 編集部 / 写真 IFSC/Syste van Slooten