野口啓代を筆頭に日本女子4名がファイナル行きの切符を掴んだ

野口、田嶋、野中、谷井がファイナルへ/リードW杯2019第6戦 印西大会【女子準決勝】

 27日午前、リードW杯2019第6戦印西大会(松山下公園総合体育館)は準決勝を行い、女子は野口啓代が日本勢トップの4位で通過した。

 26名で争われた準決勝は、16番手が終了した時点で田嶋あいかの記録した高度29が最高。終盤まで到達する選手がなかなか現れない展開が続いた。

 しかし今シーズンの年間女王が確定している17番手ソ・チェヒョン(韓国)が停滞ムードを打破。持久力を奪う難所を切り抜け、33+まで高度を伸ばした。

 その後、同じ韓国のキム・ジャインが33+で並ぶと、競技者は残り3人となり森秋彩が登場。さらなる高度更新に期待が高まったが、ロープのクリップをせずに×2つで示されたデマケーションテープを越えてしまったため、反則となり高度19に終わった。

 次を登る野口は、団子ポイントとなっていた28+を突破。30まで高度を上げて決勝進出圏内に入ることに成功する。そして最後に登場したのが世界女王のヤンヤ・ガンブレット(スロベニア)が41まで到達し、単独首位に立って準決勝をしめくくった。

 野口はキム、ソに続く4位。さらに5位に田嶋あいか、7位に野中生萌、8位に谷井菜月が入り、日本勢4名がファイナルへと駒を進めた。上位が期待された森はまさかの20位で準決勝敗退となった。

ヤンヤ・ガンブレットが違いをみせて単独首位。

田嶋あいかは1年ぶりの決勝進出となった。

昨日リードW杯で自身初の完登を記録した野中生萌が準決勝も突破。

今シーズンW杯にデビューした16歳の谷井は、これで5戦連続での決勝進出となった。

<敗退選手コメント>


伊藤ふたば(12位敗退)
「足が抜けて、身体が振られてしまった。出し切れなったのは悔しかったが、今年のワールドカップでは最高順位で、決勝まであと一歩というところまで近づいた。手応えを感じることのできる試合だった。オンサイトトレーニングを増やしてきた成果が出せたと思う。(11月末からのトゥールーズ五輪予選に向けて)出場選手はリードが得意なクライマーが多いので、スピードとボルダリングでしっかり1位を取りたい。そのうえでリードも力が付いてきているので、しっかりと順位を上げて、優勝したい」


森秋彩(20位敗退)
「(デマケーションはわかっていたのか)オブザベーションのときにはわかっていたが、登ることに必死で課題に対して集中しすぎて忘れてしまった。終わったあとは余力はかなりあり、あそこを普通に行けていれば決勝に残れていたはずなので、なぜあのとき行ってしまったんだろうとか、なんでオブザベーションのときは注意していたのに見落としてしまったんだろうという後悔をすごいしていた。(トゥールーズに向けて)オンサイトトライなど、1本に時間を費やしてオブザベーションもしっかりしていく練習を取り入れていきたい」

<準決勝リザルト>

1位:ヤンヤ・ガンブレット(SLO)/41
2位:キム・ジャイン(KOR)/33+
3位:ソ・チェヒョン(KOR)/33+
4位:野口 啓代/30
5位:田嶋 あいか/29
6位:ローラ・ロゴラ(ITA)/28+
7位:野中 生萌/28+
8位:谷井 菜月/28+
――――――
9位:モーリー・トンプソン・スミス(GBR)28+
10位:ファニー・ジベール(FRA)/28+
11位:ルース・ドゥアディ(FRA)/28
12位:伊藤 ふたば/28
13位:マーゴ・ヘイズ(USA)/26+
14位:キーラ・コンディ(USA)/26+
15位:平野 夏海/23
16位:ルチカ・ラコベッチ(SLO)/22+
17位:ユリア・フィシェル(AUT)21
18位:エロイーズ・デュモン(BEL)/20+
19位:サンドラ・レトナー(AUT)20
20位:森 秋彩/19
21位:クリスティーヌ・シュランツ(AUT)/15
22位:ミア・クランプル(SLO)/14+
23位:大田 理裟/13
24位:廣重 幸紀/11
25位:ティナ・ヨンセン・ハフソース(NOR)/10+
26位:ヴィクトリア・メシコワ(RUS)/10

※上位8名が決勝進出
※左から氏名、所属国、成績(到達高度)

リードW杯2019 印西大会特設サイト

リザルト詳細は国際スポーツクライミング連盟/大会ページから

CREDITS

取材・文 編集部、篠幸彦 / 写真 窪田亮

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