野中生萌、原田海が金メダル!日本男女アベックV/第1回ANOCワールドビーチゲームズ
現地時間14日、カタール・ドーハで開催中の第1回ANOCワールドビーチゲームズでボルダリング決勝が行われ、野中生萌、原田海が1位となり日本勢が男女で金メダルを獲得した。
ワールドビーチゲームズは今年新設された国内オリンピック委員会連合(ANOC)が主催するウォータースポーツ、アウトドアスポーツの世界大会。スポーツクライミングの中ではボルダリングのみが実施され、日本からは女子に野中、男子に原田と渡部桂太が出場した。
日本勢3人は順当に予選を通過。決勝は制限時間の半分である2分以内にゾーンを獲得できなければ、その課題の競技が終了となる変則ルールで行われた。
女子では、日本代表団の旗手も務めた野中がスタートダッシュに成功する。第1課題、前の5人がゾーン獲得のみに終わった状況で登場した野中は、1トライ目でゾーンを捉えると、3トライ目に完登。そのまま第2~第4課題も取りこぼさず、最後まで首位を守り切った。
男子でも第1課題で明暗が分かれる。ここでも完登者ゼロで最終6番手の原田に順番が回ってくると、一撃して暫定首位に立つ。第2、第3課題は原田を含め5人が最後まで登りきり、最終課題はゾーン到達者が現れなかったためにスコアは動かず、原田の優勝が決まった。2位には第2、第3課題を一撃した渡部桂太が入り、日本男子のワンツーフィニッシュとなった。
これが2019年の国際大会初優勝となった野中、原田は、記念すべきワールドビーチゲームズの第1回大会覇者としてもその名を刻むことになった。
<決勝リザルト>
[女子]
1位:野中 生萌/4t4z 9 6
2位:ペトラ・クリングラー(SUI)/3t4z 10 9
3位:ウルスカ・レプイシク(SLO)/1t4z 2 9
4位:リー・ホンイン(TPE)/1t3z 1 3 ※予選4位
5位:リリー・キースゲン(GER)/1t3z 1 3 ※予選5位
6位:カミラ・モローニ(ITA)/1t3z 2 7
[男子]
1位:原田 海/3t3z 7 6
2位:渡部 桂太/2t3z 2 3
3位:フィリップ・マーティン(GER)/2t3z 3 3
4位:ネーサン・フィリップス(GBR)/2t3z 3 4
5位:ミカエル・マウェム(FRA)/2t3z 4 5
6位:アーサー・テルナン(FRA)/0t2z 0 2
リザルト詳細は国際スポーツクライミング連盟/大会ページから
CREDITS
文 編集部 / 写真 Tosidis Dimitris / Laurel Photo Services