楢崎智亜がトップ通過。コンバインド予選出場の男女各20名が決定/IFSCクライミング世界選手権2019八王子

 17日、スピード決勝を行ったIFSCクライミング世界選手権2019八王子はこれで3つの単種目が終了。総合成績が出揃い、明日からのコンバインド予選に出場する男女各20名が決定した。

 コンバインドの予選には、3種目にエントリーした選手の中でボルダリング、リード、スピードの順位をかけ算し、そのポイントが少ない上位20名が出場できる。

 トップ通過は男子が楢崎智亜、女子がヤンヤ・ガンブレット(スロベニア)。楢崎はボルダリング1位、リード4位、ガンブレットはこの2種目を制覇したことで最小ポイントとなった。

 また、多くの日本勢もコンバインド予選進出が決定。男子は楢崎智亜のほか藤井快(4位)、原田海(5位)、土肥圭太(9位)、楢崎明智(11位)と、コンバインドにエントリーしていた全5名が出場する。

 女子では2位の野口啓代を筆頭に、4位伊藤ふたば、5位野中生萌、12位森秋彩、15位倉菜々子と続いた。小武芽生は35位で残念ながらコンバインド出場はならなかった。

 メンバーリストを見ると、スピード専門選手が男女とも名を連ねている。過去、3種目を続けて行うコンバインド形式での大会ではあまり目にしてこなかったが、スピード上位が有力視される彼らの存在がどう順位に影響してくるか注目したい。

 コンバインドは明日18日に女子、19日に男子の予選を行い、上位8名が20日の女子決勝、21日の男子決勝に進む。さらに上位7名には東京2020オリンピックの出場枠が与えられ、その中の日本人最上位がオリンピック代表に内定する。

<男子コンバインド出場選手>

1位:楢崎 智亜
2位:アダム・オンドラ(CZE)
3位:ヤコブ・シューベルト(AUT)
4位:藤井 快
5位:原田 海
6位:ショーン・マッコール(CAN)
7位:アレクサンダー・メゴス(GER)
8位:ルドヴィコ・フォッサリ(ITA)
9位:土肥 圭太
10位:ルドルフ・ルアーナ(USA)
11位:楢崎 明智
12位:ヤニック・フローエ(GER)
13位:チョン・ジョンウォン(KOR)
14位:リシャト・ハイブリン(KAZ)
15位:ヤン・ホイヤー(GER)
16位:ステファノ・ギソルフィ(ITA)
17位:イェルネイ・クルーダー(SLO)
18位:ナサニエル・コールマン(USA)
19位:ミカエル・マウェム(FRA)
20位:ミカエル・ピッコルルアツ(ITA)

<女子コンバインド出場選手>

1位:ヤンヤ・ガンブレット(SLO)
2位:野口 啓代
3位:ショウナ・コクシー(GBR)
4位:伊藤 ふたば
5位:野中 生萌
6位:ミア・クランプフル(SLO)
7位:ソ・チェヒョン(KOR)
8位:イェウヘニア・カズベコワ(UKR)
9位:アレクサンドラ・ミロスラフ(POL)
10位:ニウ・ディー(CHN)
11位:ルチカ・ラコヴェッチ(SLO)
12位:森 秋彩
13位:アヌーク・ジョベール(FRA)
14位:アランナ・イップ(CAN)
15位:倉 菜々子
16位:ジュリア・シャヌルディ(FRA)
17位:ジェシカ・ピルツ(AUT)
18位:ペトラ・クリングラー(SUI)
19位:ブルック・ラバトゥ(USA)
20位:ヴィータ・ルーカン(SLO)

※左から氏名、所属国
※順位は3種目それぞれにエントリーした選手の中で各種目の順位を掛け算し、そのポイントが少ない順番で決定。

CREDITS

取材・文 編集部 / 写真 窪田亮

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