森秋彩「気負わずに頑張りたい」。リード女子予選後の選手コメント/IFSCクライミング世界選手権2019八王子
14日に行われたIFSCクライミング世界選手権八王子のリード女子予選は、15歳の森秋彩がボルダリング女王で首位のヤンヤ・ガンブレット(スロベニア)に次ぐ2位で通過。野口啓代、伊藤ふたば、小武芽生、野中生萌も準決勝へ進出した。以下、予選を終えた選手たちのコメント一覧。
女子予選リザルト記事:https://climbers-web.jp/news/190814-2/
森秋彩コメント(2位/準決勝進出)
「登る前はすごく不安だったので予選を通過できて安心している。ボルダリングの順位が悪くてリードで良い成績を残さないとコンバインドが危うかったのでそういう意味で緊張していた。1本を完登できれば準決勝はほぼ確実だったので、1ルート目を完登できて嬉しかったし、色々不安だったものが一気に吹き飛んだ感じだった。明日は緊張や不安があっても成績は変わらないと思うので、楽しんで全力を尽くして結果が付いてきたらラッキーだったなという感じであまり気負わずに頑張りたい」
野口啓代コメント(6位/準決勝進出)
「朝起きて意外と疲れは感じなかったが、指の皮が無くなりはじめているので、なんとか明後日のレスト日まで頑張りたい。予選は他の選手の登りやリザルトが見られて、あそこまで行けば大丈夫というポイントがはっきりしているので、(超えるべき高度の)目標は達成できた。まずは明日の準決勝でいい登りをして決勝に進みたい。(昨日のボルダリング男子決勝について)3人も日本人が決勝に残って、さらに優勝するところを見て羨ましなと思うし、君が代を聞くことができて嬉しかった」
伊藤ふたばコメント(9位/準決勝進出)
「ボルダリングから気持ちを切り替えてリードに集中できているかなと思う。今シーズンはあまりリードの成績が良くないので、今年の最高成績を残したい。リードの決勝に残るにはまだ実力的には厳しいと思うので、決勝進出ラインの(8人の)下あたりには入りたい」
小武芽生コメント(20位/準決勝進出)
「1課題目はうまくいったが、2課題目はミスして順位が下になってしまったが何とか残れると思う。たまたま苦手な動きが多くて、下から力を使ってしまい疲れてしまった。まずは決勝に行くことが第一。去年よりレベルが上がっていて、今回の世界選手権だけに合わせてきていたベルギーの(アナーク・)バーホーベンもいて、やっぱり実際に強かった。その中で自分がどれだけ戦えるかが楽しみ」
野中生萌コメント(22位/準決勝進出)
「昨日のボルダーの決勝が終わって気がついたら腕が上げられない状態だった。一晩経って完全ではないが、とりあえず腕は上げられる状態ではあったのでテーピングで肩を固定して臨んだ。色々なものを抱えているわりには上出来だったと思う。コンバインドのことを考慮すると明日エントリーするかはまだ考えているところ。しっかりとケアをして出るつもりで準備はしていきたい」
倉菜々子コメント(35位/敗退)
「1本目は思ったより下で落ちてしまった。2本目は頑張ろうと思って、自分なりには良いところまでいけたのでよかったと思う。1本目は下から苦手なムーブが多くて疲労がきてしまった。昨日の筋肉痛や疲労はあまりなくて、指皮が痛かった。準決勝に行けるかはわからないが、(進めなかった場合は)明後日のスピードに向けて切り替えていきたい」
CREDITS
取材・文 篠幸彦、編集部 / 写真 高須力