(左から)清水裕登、西田秀聖、田中修太が並び立ち、W杯史上初めて日本勢が表彰台を独占した。

日本勢初の快挙!W杯で表彰台独占!西田1位、清水2位、田中3位/リードW杯2019第3戦 フランス・ブリアンソン大会

 19・20日、リードW杯2019第3戦がフランス・ブリアンソンで開催され、男子は優勝が西田秀聖、2位が清水祐登、3位が田中修太と日本人が表彰台を独占する快挙。女子は15歳のソ・チェヒョン(韓国)が第2戦に続いて2勝目をマークし、日本の谷井菜月がW杯初の表彰台となる3位に輝いた。

 日本人3人が表彰台に並ぶ快挙は、先頭の西田から始まった。壁の前で大きく深呼吸をしてスタートした西田は、レストを入れながら着実に高度を伸ばしていく。足場の悪いところを、高度39まで上げ、最後は40に飛びついて39+でフォールした。

 後続2人が34+で終え、西田の高度に迫ったのが4番手の田中だった。田中も足場の悪い38地点に到達し、なんとか39に手を伸ばすも力尽きる。それでも落下直後にガッツポーズを見せ、納得の38+で暫定2位につけた。

 暫定1位を守った西田は、7番手に同率1位で準決勝を抜けた清水が登場したところで表彰台は確定した。その清水は時間いっぱいまで使ってじっくりと登り、高度38まで到達。なんとか体勢をキープしながら39に手を伸ばしたが掴めず、田中と同高度の38+でカウントバックの2位につける。

 そして最後のショーン・ベイリー(アメリカ)が34+でフォールした瞬間に、快挙は達成された。3人はいずれもW杯で初めてのメダル獲得。男女を問わず、リード、ボルダリング、スピードの3種目を通じて、日本人がW杯で表彰台を独占したのもこれが初となった。

16歳での優勝となった西田。平山ユージ、安間佐千、是永敬一郎に次ぐ、日本男子4人目の快挙となった。

昨年は2度進出していたW杯の決勝。3度目のファイナルで、19歳の田中が初の表彰台に上がった。(写真:IFSC/Eddie Fowke)

準決勝1位、決勝2位の清水。今年からフィジカルトレーニングのサポートを受け始めたことが、結果につながったことは間違いないだろう。(写真:IFSC/Eddie Fowke)

 続く女子決勝では、谷井がW杯デビューから3戦連続で決勝へ進出を果たした。まずは3番手のアシマ・シライシ(白石阿島/アメリカ)が高度36の高スコアを記録すると、4番手に第2戦で2位となって注目を集めた16歳、ツァン・ユートン(中国)が登場。しかし33+と高度を伸ばせずにフォールした。

 後続もシライシの高度を越えられない中、やはり別格の強さを見せたのが3年連続年間優勝中のヤンヤ・ガンブレット(スロベニア)だ。ガンブレットはシライシが落ちた36を悠々と越えると、さらに高度を伸ばし、最後はTOPホールドに飛びついて完登。圧巻の登りで、今大会も絶対的女王の優勝かと思われた。が、今シーズンは、そうはいかない。

 残す2人は期待のルーキーたち。7番手の谷井は36を越えてからも冷静な登りで高度を上げ、TOPホールドに飛びついたが掴めず。それでも41+で3位以内が確定する。そして最後に登場したのが韓国のソ・チェヒョンだ。15歳の新星はガンブレットにも負けず劣らずのハイペースで高度を伸ばしていくと、最後は1分半を残して完登。準決勝で上位だったソ・チェヒョンがカウントバックでガンブレットを上回り、W杯デビュー3戦目にして2勝目を挙げた。韓国のリードのエース、キム・ジャインが不在の中、ソ・チェヒョンが新時代のエースとして覚醒している。

今年は新星たちの台頭で、ガンブレットが頂点に君臨する序列が崩れ始めてきている。

デビュー3戦目で表彰台に上がった谷井。(写真:IFSC/Eddie Fowke)

4人の日本勢が表彰台に上がり幕を閉じたブリアンソン大会。次なる国際大会は、いよいよ来月行われる世界選手権、八王子大会だ。

一部記事タイトルを訂正いたしました。(7月22日付)

 

<決勝>

[男子]
1位:西田 秀聖/39+
2位:清水 裕登/38+ ※準決勝1位
3位:田中 修太/38+ ※準決勝5位
4位:ウィリアム・ボシ(GBR)/38 ※準決勝3位
5位:ショーン・マッコール(CAN)/38 ※準決勝4位
6位:ショーン・ベイリー(USA)/34+ ※準決勝1位
7位:ドメン・スコフィッチ(SLO)/34+ ※準決勝6位
8位:マルチェッロ・ボンバルディ(ITA)/34+ ※準決勝7位
―――――
21位:土肥 圭太 ※準決勝進出
29位:高田 知尭
30位:波田 悠貴
46位:本間 大晴

[女子]
1位:ソ・チェヒョン(KOR)/TOP ※準決勝1位
2位:ヤンヤ・ガンブレット(SLO)/TOP ※準決勝3位
3位:谷井 菜月/41+
4位:ミア・クランプル(SLO)/36 ※準決勝4位
5位:アシマ・シライシ(USA)/36 ※準決勝6位
6位:ツァン・ユートン(CHN)/33+
7位:ヴィータ・ルーカン(SLO)/32+
8位:ニーナ・アルソー(FRA)/24+
―――――
10位:小武 芽生 ※準決勝進出
11位:平野 夏海 ※準決勝進出
34位:廣重 幸紀
35位:大田 理裟
42位:栗田 湖有

※左から氏名、所属国、決勝成績

リザルト詳細は国際スポーツクライミング連盟/大会ページから

CREDITS

篠幸彦 / 写真 窪田美和子/アフロ

back to top