ボルダリングW杯の最終戦を終え、帰国した楢崎智亜(左)と緒方良行

緒方「ずっと表彰台の真ん中で君が代を聞きたかった」。ボルダリングW杯最終戦を終え、日本代表が帰国

 10日、米国・ベイルでのボルダリングW杯2019シーズン最終戦を終えた日本代表が成田空港に帰国し、W杯初優勝を果たした緒方良行と2016年以来3年ぶり2度目の年間王者に輝いた楢崎智亜が報道陣の取材に応じた。

 緒方は「いつか表彰台の真ん中で君が代を聞きたいという夢を達成できて嬉しい」と6年間出場してきたW杯での初の栄冠を喜び、楢崎は「2016年は勢いで勝てたので、今年の優勝は自信になる」と語った。

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緒方良行コメント
― W杯初優勝の感想は?
「6年間W杯に出続けてきて、他の日本人選手が優勝する姿をずっと見てきて。いつか自分も表彰台の真ん中で君が代を聞きたいという夢はずっとあって、6年かかりましたが、達成することができて本当に嬉しく思います」

― 予選から決勝まで全完登。好調だった理由は?
「(コンバインドジャパンカップまでは)正直世界選手権の選考のことばかり考えていたところはありましたが、今回は負けてもいいから純粋に楽しもうという気持ちで、何も考えず楽観的にいったら成績がついてきました。自分は集中して入りすぎると、プレッシャーを感じたり緊張して駄目なことが多かったので」

― 大会は景色も含めて楽しんでいたようだが?
「ベイル自体がすごくいいところで、ホテルでもプールで泳いで体をほぐしたり、みんなで料理したりして、生活の1個1個を楽しんでいたらすごい気持ちが楽で。そこも成績が良かった理由かなと思います」

楢崎智亜コメント
― 2度目の年間優勝をどう感じている?
「(はじめて年間優勝した)2016年は飛んだりするコーディネーション系課題が流行った年で、自分のタイプに合っていたので勢いで勝てたというか。2017年に自分の本当の実力で勝負したときに優勝できなくて、次の年もできなかったので、今年優勝できて本当に自信になりました」

― 今シーズンの課題の傾向は?
「最近ずっとなんですけど、コーディネーションで勝負がつくことが少なくて、それ以外の部分も成長していかないといけないと感じていました。色々なタイプの課題が出るようになって、全戦優勝者も違いますし、本当に全体のレベルが上がっていると感じています」

― 世界選手権まではどのように調整していく?
「基本的には今と一緒で3種目バランスよくやりつつ、次は7月にリードのW杯があるので、それまではリードの割合を少し増やそうかなと思っています」

CREDITS

取材・文・写真 編集部

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