西田秀聖、菊地咲希が初出場初優勝/第9回全国高等学校選抜スポーツクライミング選手権大会
22、23日、第9回全国高等学校選抜スポーツクライミング選手権大会が埼玉県の加須市民体育館で開催され、男子は西田秀聖(奈良県・天理)、女子は菊地咲希(東京都・世田谷総合)が優勝。男女ともに今年から高校に進学した1年生の2人が初出場初優勝を成し遂げた。
スポーツクライミング3種目のうち、リードで行なわれる大会には男女とも100名を超える選手が参加し、昨年以上の規模で高校生の頂点が争われた。
男子では今年の世界ユース、アジアユースのリード王者(ユースA)である西田が、予選の第2ルートでわずかに完登を逃してしまったものの、その後の準決勝、決勝は貫録の完登。西田以外に完登者が現れなかったため、優勝が確定した。女子でも今季からW杯に参戦するなど活躍の舞台を世界に広げている16歳、菊地が予選の2ルートに続いてファイナルラウンドも最後まで登り切り、3名が完登で並んだが、準決勝で最も成績が良かった菊地に軍配が上がった。ボルダリングでは公式戦優勝経験を持つ菊地だが、リードでの優勝はこれが初となった。
各校上位2名の成績で争われる団体では愛媛県の東温高校(大政涼、高村佳吾)が2年連続2度目の男子優勝。女子では佐賀県の多久高校(樋口結花、掛林紗衣)が県勢初の優勝を決めている。
<個人リザルト>
男子
1位:西田 秀聖(奈良県/天理/1年)/TOP
2位:井上 遼(愛媛県/新田/3年)/38
3位:大政 涼(愛媛県/東温/1年)/34+
4位:百合草 碧皇(東京都/専修大学附属/1年)/33+
5位:山口 龍磨(東京都/砂川/2年)/32+
6位:川畑 イサム(鹿児島県/鶴丸/3年)/31+
7位:中島 大智(岩手県/盛岡南/3年)/30+
8位:三根生 慶太(大阪府/同志社香里/2年)/24+
女子
1位:菊地 咲希(東京都/世田谷総合/1年)/TOP ※準決勝2位
2位:阿部 桃子(神奈川県/相模女子大学/1年)/TOP ※準決勝3位
3位:樋口 結花(佐賀県/多久/2年)/TOP ※準決勝5位
4位:栗田 湖有(新潟県/東京学館新潟/1年)/31+ ※準決勝1位
5位:小島 果琳(岐阜県/岐阜聖徳学園/2年)/31+ ※準決勝4位
6位:瀧川 萌美(東京都/京華商業/1年)/31+ ※準決勝7位
7位:黒岡 水夢(大阪府/藤井寺/3年)/29+
8位:二宮 凛(千葉県/千葉商科大学付属/1年)/26+
<団体リザルト>
男子
1位:愛媛県・東温(大政涼/高村佳吾)/18pt
2位:千葉県・幕張総合(大里拓己/百瀬太智)/44pt
3位:岐阜県・岐阜聖徳学園(森本治誉/森海真)/45pt
4位:佐賀県・多久(靏本直生/梶晃悠)/48pt
5位:岩手県・盛岡南(中島大智/石嶋魁人)/48.5pt
6位:鳥取県・鳥取中央育英(中田大地/米澤恵)/76pt
女子
1位:佐賀県・多久(樋口結花/掛林紗衣)/22pt
2位:千葉県・幕張総合(西田朱李/菊沢紗)/45pt
3位:大阪府・常翔啓光学園(笠原英留/中野唯華)/94pt
4位:山口県・防府(大谷花音/河岡千裕)/99.5pt
5位:兵庫県・市立科学技術(弘井羽未/湯之上華子)/106.5pt
6位:長崎県・大村(林田ひよ/橋本咲希)/110pt
CREDITS
文 編集部 / 写真 JMSCA/アフロ