日本男子が独占したユースB表彰台=(左から)抜井亮瑛、川又玲瑛、前田健太郎

アジアユース選手権2018が開幕。ボルダリングユースBで日本男子表彰台独占、女子でも金

 1日、中国・重慶でアジアユース選手権2018が開幕した。大会初日に行われたボルダリングユースB(2003、2004年生まれ)の決勝では、男子で川又玲瑛が1位、抜井亮瑛が2位、前田健太郎が3位に入り日本人が表彰台を独占。女子でも谷井菜月がファイナリスト唯一の全完登で優勝を果たした。

 8月の世界ユース選手権でボルダリングユースBを制していた川又が、この世代の世界王者たる所以を見せつけた。5課題で争われる予選では、唯一の全完登で首位通過。多くの選手が苦戦した3~5課題目も1度のトライで攻略した。決勝でも完登者が現れずに迎えた第1課題を一撃して波に乗ると、2、3課題目も登り切り最終課題を前にして優勝を確定させた。2位以下に2完登差を付ける文句なしの優勝だった。抜井、前田に続き、4位に吉田智音がランクインしたため、出場した日本男子4名が上位から並ぶ結果となった。

 女子では、日本から谷井、森秋彩、美谷島ももか、工藤花の4名が出場。予選では4完登の森と谷井が1、2位に入り、公式戦国際大会デビューの美谷島も6位でファイナルに進出した。決勝は第1課題を2アテンプトで攻略した谷井が出だしからトップに立つと、以降は一撃を続けて最後まで首位を譲らず。川又と同じく世界ユースのボルダリング女王がアジアでもこの世代の頂点に立った。森はゾーン獲得数で及ばずに4位、美谷島は6位に終わっている。

世界ユースに続きこの世代の頂点に立った谷井(中央)。

 

<ボルダリング・ユースB決勝>

【男子】
1位:川又 玲瑛(宇都宮市立瑞穂野中学校)/4t4z 7 4
2位:抜井 亮瑛(香芝市立香芝北中学校)/2t4z 6 8
3位:前田 健太郎(滋賀県立草津高等学校)/2t3z 6 8
4位:吉田 智音(奈良県立青翔中学校)/1t2z 5 2
5位:Ni GuoQing(中国)/0t3z 0 17
6位:JiaXuan Huang(中国)/0t1z 0 1

【女子】
1位:谷井 菜月(橿原市立光陽中学校)/4t4z 5 5
2位:Seo Chaehyun(韓国)/3t4z 13 14
3位:Zhang YueTong(中国)/2t4z 3 7
4位:森 秋彩(つくば市立手代木中学校)/2t3z 3 4
5位:Jeong Jimin(韓国)/2t3z 12 13
6位:美谷島 ももか(私立日本大学中学校)/0t1z 0 1
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8位:工藤 花(山形市立第四中学校)

※左から氏名、所属国・先、決勝成績
※決勝成績は左から完登数、ゾーン獲得数、完登に要した合計アテンプト数、ゾーン獲得に要した合計アテンプト数

リザルト詳細は国際スポーツクライミング連盟/大会ページから

CREDITS

編集部 / 写真 JMSCA

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