カテゴリーB表彰台=(左から)菊地咲希、野口啓代、フランスからの招待出場となったマエリ・アグラパール

野口啓代、杉本怜が大会初優勝/Master of BLoC 2018

 8月5日、「牛乳石鹼presents Master of BLoC 2018 IN 若葉台」がテレビ朝日若葉台メディアセンター(東京都・稲城市)にて行なわれた。男子最上位クラスであるカテゴリーAは杉本怜が、女子最上位クラスであるカテゴリーBは野口啓代が制し、いずれも大会初優勝となった。

 「Master of BLoC」とは、関東近郊のジムで行われるシリーズ戦「BLoC」の年間ランキングとボルダリングジャパンカップの上位選手が参加可能な招待制のボルダリングコンペティション。今大会も昨年同様に、ボルダリングジャパンカップ(BJC)男子上位によるカテゴリーA、BJC女子上位+BLoC 9thレギュラー女子上位によるカテゴリーB、BLoC 9thレギュラー男子上位によるカテゴリーC、BLoC 9thミドル男子上位によるカテゴリーDの合計4カテゴリーで実施された。

 カテゴリーB決勝では、注目の集まった野口が躍動する。「オブザベしたときに第1、第2課題がスラブ(緩傾斜壁)の足場の悪い課題であまり得意ではない印象があった。(前を登るマエリ・アグラパールが)一撃していたのが分かっていたので、落ちてはいけないという緊張感がありました」と話したが、身体の振られを見事にコントロールする抜群の安定感でそれぞれを1トライで攻略すると、「一撃できたことで3課題目もいい流れで臨めた」と強傾斜壁のパワー系課題となった最終第3課題も難なく乗り切り、3完3撃で文句なしの優勝を果たした。

 カテゴリーAでは、第1、第2課題を強靭なフィジカルで一撃した杉本が完登に要したアテンプト数の差で優位に立ち、予選5位からの逆転優勝を決めた。約2週間後に迫ったボルダリングW杯最終戦ミュンヘン大会に向けて弾みをつけた2人には、W杯優勝賞金を上回る50万円の賞金が贈られている。

野口啓代コメント
「3完3撃できるとは思っていなかったので良かったです。(ミュンヘン大会の)2週間前のタイミングで久しぶりにコンペの雰囲気を味わえたり、決勝で緊張感のあるトライができてすごく良い予行演習ができたと思います。その後にアジア競技大会、世界選手権と大切な大会が続くんですけど、ミュンヘンから良い登り、良いリザルトを出していかないと気持ちも乗っていかない。先のことを考えすぎると目の前のことに集中できないので、まずはミュンヘン大会に照準を合わせていきたいと思います」

 

ダイナミックな登りから2連続となる一撃を決め、雄叫びをあげる杉本。

 

<リザルト>

カテゴリーA
1位:杉本 怜/2t3z 2 4
2位:渡辺 海人/2t3z 6 6
3位:波田 悠貴/2t3z 8 6
4位:柴沼 潤/1t2z 1 3
5位:沼尻 拓磨/1t2z 8 6
6位:佐々木 原/0t1z 0 3

カテゴリーB
1位:野口 啓代/3t3z 3 3
2位:マエリ・アグラパール(フランス)/2t2z 2 2
3位:菊地 咲希/2t2z 3 3
4位:青柳 未愛/1t3z 3 8
5位:小武 芽生/1t1z 4 4
6位:尾上 彩/0t1z 0 2

カテゴリーC
1位:白石 裕次郎/2t3z 5 5
2位:頭師 雅人/2t3z 7 8
3位:島根 正芳/1t3 2 5
4位:内田 柊平/1t3 3 5
5位:渡邉 悠太/1t3 5 9
6位:渡辺 颯海/0t3z 0 6

カテゴリーD
1位:関口 準太/3t3z 5 5
2位:本明 優哉/3t3z 11 6
3位:有川 隼平/3t3z 12 6
4位:譲原 大智/2t3z 2 5
5位:長岡 紘平/0t1z 0 2
6位:藤野 紫苑/0t1z 0 7

※左から氏名、決勝成績(左から完登数、ゾーン獲得数、完登に要した合計アテンプト数、ゾーン獲得に要した合計アテンプト数)

リザルト詳細は大会リザルト速報ページから
BLoC公式サイト
牛乳石鹼「COWSPORTS」公式サイト

CREDITS

編集部 / 写真 窪田美和子

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