3種目複合 “初代” 王座は誰の手に。明日から第1回コンバインドジャパンカップが盛岡で開催
東京2020オリンピックを2年後に控え、世界各国で3種目強化が本格化するなか、国内初のコンバインド公式大会「コンバインドジャパンカップ」が6月23・24日の2日間にかけて岩手県盛岡市で開催される。
コンバインドとは、スポーツクライミングの3種目であるリード、ボルダリング、スピードそれぞれを行い、その複合成績で勝敗を競うというもの。各種目の順位を掛け算し、値が小さい選手が上位となる。東京2020はコンバインド形式が採用される。
記念すべき第1回の大会会場となったのは、元々あったリード壁に隣接する形で今年3月にスピード壁が整備された岩手県営運動公園と岩手県勤労身体障がい者体育館。前者ではリードとスピードが、後者ではボルダリングが行われる。
出場選手には、国内トップクラスのクライマーたちを中心に男女合わせて約40名が名を連ねた。最大の注目は地元出身の伊藤ふたばだ。昨年ボルダリングの国内最年少女王に輝いた16歳は、今年のリード日本選手権で3位、スピード日本ランキングで2位と、各種目で高い能力を発揮。世界ユース選手権2017のコンバインド種目(ユースB)で3位に入った経験と、地元からの声援で、野口啓代、野中生萌といったライバルたちを抑え初代女王に輝く可能性は十分だ。
男子では楢崎智亜、明智の兄弟対決に注目。兄・智亜は2016年の世界選手権とW杯を制した世界でも指折りのボルダラーであることに間違いはないが、近年はリードでも実績を残し、今年の日本選手権では2位。スピード日本ランキングも2位で、伊藤と同じく各種目をハイレベルにこなす。一方の弟・明智は怪我のため今シーズンの出場大会数が少ないが、ユースのジュニアカテゴリーでリード、ボルダリングの国内2冠を達成。スピードでも兄と0.21秒差の7秒37でランキング3位につけ、また昨年の世界ユース選手権でコンバインド王者(ジュニア)となった経験もある。兄弟での表彰台ワンツーフィニッシュも夢ではなさそうだ。
大会は、23日に予選、24日に予選通過の6名で決勝が行なわれる。現地まで足を運べない方でも、生中継が予定されているYouTubeやAbemaTVで観戦が可能だ。
第1回コンバインドジャパンカップ
会場
岩手県営運動公園(リード・スピード)
住所:岩手県盛岡市みたけ1-10-1
TEL:019-641-1127
岩手県勤労身体障がい者体育館(ボルダリング)
住所:岩手県盛岡市青山4-12-31
TEL:019-645-2187
入場料
無料
スケジュール
6月23日(土)
<女子>
09:00 ~ 09:20/スピード
10:10 ~ 11:45/ボルダリング
12:45 ~ 13:50/リード
<男子>
10:05 ~ 10:35/スピード
11:15 ~ 13:25/リード
14:40 ~ 17:20/ボルダリング
6月24日(日)
<女子>
09:30 ~ 09:45/スピード
10:30 ~ 12:06/ボルダリング
12:45 ~ 13:15/リード
<男子>
13:45 ~ 14:00/スピード
14:45 ~ 16:21/ボルダリング
17:00 ~ 17:30/リード
※スケジュールは予告なく変更される場合がございます。予めご了承ください。
放送
YouTube
男女予選:6月23日(土)8:55 ~ 17:45(予定)
AbemaTV
男女決勝:6月24日(日)10:20 ~ 18:00(生中継)
BS朝日
男女決勝:7月26日(木)23:00 ~ 23:54
出場選手などの詳細は大会特設サイトから
競技順・成績速報サイト
CREDITS
文 編集部 / 写真 窪田亮・森口鉄郎