Division1女子表彰台=(左から)野口啓代、野中生萌、谷井菜月

サドンデスマッチを制したのは野中生萌、原田海/THE NORTH FACE CUP 2018

 3月10・11日、国内最大規模のボルダリングコンペ「THE NORTH FACE CUP 2018」の本選がClimb Park Base Camp(埼玉県・入間市)で行われ、最上位カテゴリーのDivision1では野中生萌が二度目の、男子は原田海が初の優勝を果たした。

 「THE NORTH FACE CUP」はビギナーからプロまでが参加ができる全国大会で、エントリー総数はボルダリングジャパンカップ(BJC)を凌ぐ。今年も各カテゴリーの王者を決めるべく、全国11会場での予選を勝ち抜いたクライマーたちとシード権を持つ国内外の有力選手たちが本戦に臨んだ。

 最高峰のセッター陣により準備された課題はW杯さながらの難易度で、決勝進出有力とみられていた選手たちも次々と脱落していく。韓国から招かれた昨季のボルダリングW杯年間王者チョン・ジョンウォンや、今年のBJC3位の伊藤ふたばらが準決勝で涙をのんだ。

 最上位カテゴリー、Division1の女王の座を勝ち取ったのは野中生萌。6名→4名→2名と人数が減っていくサドンデス方式の決勝は、3課題を終えても野中、野口啓代がともに譲らず、スーパーファイナルまでもつれる展開に。最終課題も両者TOPまで辿りつき決着は付かなかったが、規定により準決勝を首位通過していた野中が優勝を決めた。予選から1課題も取りこぼさないパーフェクトなクライミングで大会二度目の栄冠に輝いている。

 男子Division1優勝の行方は、第2課題を楢崎智亜、杉本怜がいずれも3手目をなかなかコントロールできず、対照的に短時間で完登した原田海、藤脇祐二の2人に絞り込まれる。ともに関西出身で「関西最高」から取った「KSSK」の一員としても活動する同胞により争われた第3課題は原田が一撃。藤脇も粘りをみせて会場を盛り上げたが力尽き、原田の初優勝が確定した。

野中生萌コメント
「決勝はラウンド追うごとに体力が削られていくのでキツかったんですが、最後は完登できれば優勝だと分かっていたので、落ち着いて自分の登りをすることができました。サドンデス方式は怖いですよね。2課題目だったら挽回できるということがないので、緊張感があります。この大会はクライマーなら誰でも出場権利があり、注目度も高い。そういった大会で勝つことは価値があると思いますし、すごく嬉しいです」

原田海コメント
「正直決勝まで残れると思っていなかったのでびっくりしています。素直に嬉しいですね。僕はカチが得意で、3課題目はオブザベの時点でボテにカチが付いているのが分かったのでいけるかなぁと思いました。実は最後の練習ですごく調子が悪くて不安だったんですけど、反対に楽しもうと気持ちを切り替えることができたことが良かったかもしれないですね。(決勝は藤脇選手との関西勢対決となったが)2人で裏でテンション上がりっぱなしでした。いつも登っている仲なので、気楽に登れましたね」

Division1男子表彰台=(左から)藤脇祐二、原田海、杉本怜

 

<Division1>

女子
1位:野中 生萌
2位:野口 啓代
3位:谷井 菜月
4位:ペトラ・クリングラー
5位:田嶋 あいか
6位:工藤 花

男子
1位:原田 海
2位:藤脇 祐二
3位:杉本 怜
4位:楢崎 智亜
5位:渡部 桂太
6位:山内 誠

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CREDITS

取材・文・写真 編集部

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