グループ首位となった藤井快

男子予選、2連覇中の藤井快らが首位通過/第13回ボルダリングジャパンカップ

 3日午後、女子に続き男子予選も行なわれ、3連覇を目指す藤井快や楢崎智亜など20名の準決勝進出者が決定した。

 Aグループの首位通過は23歳の村井隆一。第1、2課題を一撃でスタートすると、第3課題もグループ唯一のオンサイト。最終課題こそトライを重ねてしまったが、2位の緒方良行を1アテンプト上回った。そのほか昨季W杯表彰台経験者の楢崎智亜、石松大晟、杉本怜の3名もグループ10位以内に入り翌日の準決勝を確実としている。

 Bグループでは大会二連覇中の藤井快が5完登6アテンプトと安定した登りを披露。これにリードで実績十分の樋口純裕が並んだことで、2人がトップ通過となった。全完登は藤脇祐二を加えたこの3名のみで、高難易度の課題が続いたといえる。

 また、同グループでは序盤にアクシデントが発生。3番手・楢崎明智が出番となってもその姿を現さず、まさかの棄権となった。会場入りはしていたが突如腰に痛みを感じた模様で、無念のリタイヤとなってしまった。

 男女同時進行で行われる準決勝は、明日の9時30分から行われる予定。チケットは完売しているため、多くの観衆が客席を埋め尽くすことが予想される。

 

藤井快コメント
「今年初の大会ということで調整が上手くいったか分からず緊張しましたが、結果的には良い方に転んでくれました。準決勝が一番狭き門だと思っているので、まずはそこで結果を残したい。決勝に残ることができれば今の持てる力を出すだけなので、優勝目指して頑張りたいです」

 

楢崎智亜コメント
「久しぶりの公式戦で少し硬く、無駄な動きが多くなってしまった。本当は弟と決勝へ行きたいという思いがありましたが、怪我をしてしまって残念。自分自身の調子は悪くないので、このままの状態でいけば決勝へは進めると思います。最後まで楽しみ続けたいです」

 

渡部桂太コメント
「準決勝から課題数が1つ減るので、今日よりも難易度は上がるはず。僕の感覚では初日でやっと体が動いて、2日目にしっかりコンディションが合う流れがベストだと思う。苦手な課題が出てきてもうまくこなせるよう、明日はしっかり課題を見極めて対応したいです」

 

緒方良行コメント
「勝負はあくまで明日なので、予選で良いスタートが切れて良かった。今まで初日は通過できるけど、毎年準決勝で10位前後で敗退してしまっているので、次こそは決勝に行きたいです。明日は20歳の誕生日なので良い思い出にしたいと思います」

 

杉本怜コメント
「第1課題で思い切って手が出せなかったりと、怪我明け(昨夏に首を怪我)の大会となったため緊張しました。リハビリ期間があった分、それを糧にしてまた這い上がりたいと思って臨んでいます。明日は決勝に残るのが大前提。みんなに負けないように頑張りたいです」

 

<男子予選・準決勝進出者>

Aグループ
1位:村井 隆一(23)/5t7 5b6
2位:緒方 良行(19)/5t8 5b7
3位:原田 海(18)/5t9 5b6
3位:亀山 凌平(20)/5t9 5b6
5位:日比野 良祐(19)/5t9 5b7
6位:楢崎 智亜(21)/5t9 5b8
7位:石松 大晟(21)/5t10 5b8
8位:杉本 怜(26)/5t12 5b6
9位:山内 誠(23)/4t7 4b5
10位:波田 悠貴(20)/3t3 5b14

Bグループ
1位:藤井 快(25)/5t6 5b6
1位:樋口 純裕(25)/5t6 5b6
3位:藤脇 祐二(22)/5t13 5b10
4位:高田 知尭(22)/4t6 5b11
5位:名嶋 祐樹(19)/4t7 4b7
6位:北江 優弥(19)/4t8 4b5
7位:是永 敬一郎(21)/4t9 4b5
8位:渡部 桂太(24)/4t10 5b7
9位:堀 創(28)/3t3 4b4
10位:渡辺 海人(21)/3t3 4b5

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CREDITS

取材・文 編集部・篠幸彦 / 写真 窪田亮

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