天才少女・白石阿島、ついにW杯の舞台へ/明日からリードW杯2017第4戦 イタリア・アルコ大会が開催

 8月25、26日、リードW杯2017シーズンの第4戦がイタリア・アルコで行われる。同地は伝統的なコンペティション、アルコ・ロックマスターが開催されていることでも有名。

 今大会、ついに天才少女・白石阿島がW杯デビューする。ぱっつん前髪がトレードマークの16歳は日本人の両親のもとニューヨークで生まれ育った。幼くして才能は開花し、外岩では13歳のときにリード難関グレード5.15aを、14歳のときには女性初、史上最年少でボルダリング難関グレードV15を登り、世界を驚かせてきた。コンペの舞台でもアメリカ国内ユース王者を決める大会で出場7大会中6大会で優勝。2015、16年の世界ユース選手権ではボルダリング、リードをそれぞれ連覇(ユースB)している。

 16歳を迎える今年からW杯への参加が可能となっていたが、これまでエントリーリストにその名が挙がることはなかった。米・タイム誌の最も影響力のある十代30人に選ばれ、Instagramのフォロワー数も20万人を超えるなど世界中から注目を集める天才少女は、初参戦となるW杯で果たしてどのような登りをみせてくれるのか。リードの絶対的女王に君臨する18歳、ヤンヤ・ガンブレットとの争いにも注目したい。

 また、男子でも注目の選手が今季W杯に初出場する。現代の最強クライマーとも称されるチェコ出身の24歳、アダム・オンドラだ。2009年、15年のリードW杯年間王者であり、昨年の世界選手権ではボルダリングこそ楢崎智亜に敗れ準優勝となったが、リードでは大会2連覇を達成。岩場をメインに活動しているため、頻繁にはコンペに登場しないオンドラだが、今回約1年ぶりにW杯の舞台へ帰ってきた。

 そして日本男子では、ボルダリングW杯を終えたばかりの緒方良行、沼尻拓磨が今季初出場。緒方はリードW杯初参戦で、沼尻は2012年の印西大会から数えて二度目の出場となる。また、現在年間ランキング3位の是永敬一郎、第3戦で自身最高の4位を記録した樋口純裕、好調の波田悠貴らの登りにも引き続き期待していきたいところだ。

 

リードW杯第4戦 イタリア・アルコ大会

出場予定選手

<男子>
是永 敬一郎(S代表/21)
樋口 純裕(A代表/24)
波田 悠貴(A代表/20)
沼尻 拓磨(B代表/24)
清水 裕登(B代表/21)
島谷 尚季(B代表/20)
緒方 良行(B代表/19)
野村 真一郎(IFSC枠/20)

<女子>
大田 理裟(B代表/24)
義村 萌 (B代表/20)
森脇 ほの佳(B代表/17)
戸田 萌希(IFSC枠/18)

スケジュール

8月25日
リード男女予選  09:00 ~(日本時間 16:00~)
スピード男女予選 19:00 ~(日本時間 26日 02:00~)
8月26日
リード男女準決勝 11:00 ~(日本時間 18:00~)※ライブ中継
リード男女決勝  17:00 ~(日本時間 27日 00:00~)※ライブ中継
スピード男女決勝 19:00 ~(日本時間 27日 02:00~)※ライブ中継

※ライブ中継はIFSCのYouTubeチャンネルで行なわれます。
※リード日本代表選手一覧はコチラから

CREDITS

編集部 / 写真 新華社/アフロ

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