伊藤ふたば、森秋彩らが順当に選出/2017年ユース日本代表

 日本山岳・スポーツクライミング協会は4月、5月に開催された日本ユース選手権リード競技大会2017、第3回ボルダリングユース日本選手権鳥取大会2017の結果を受け、2017年ユース日本代表選手を発表した。伊藤ふたば、森秋彩らが順当に代表入りし、楢崎明智、原田海、緒方良行のW杯代表組も選出されている。

 同協会は、20名の代表枠があるなかで2大会の各カテゴリー優勝者と世界大会のトップレベルで戦える選手を選考。アジアユース選手権(7月5~9日/シンガポール)および世界ユース選手権(8月30日~9月10日/オーストリア・インスブルック)で3種目の競技に出場することを前提としている。世界ユース選手権の出場枠が限られた場合は、アジアユース選手権の成績により優先順位を決定する。また、同代表はスポーツクライミングが追加種目となった14~18歳対象のユースオリンピック(2018年10月/アルゼンチン・ブエノスアイレス)への出場枠をユースAカテゴリーにおいて獲得することも目標としている。

※ユースオリンピック出場枠=アジアユース選手権にてオリンピック決勝フォーマットでの優勝、または世界ユース選手権で13位以内。国別出場枠は最大男女2名ずつ。

ユース日本代表ヘッドコーチ・西谷善子のコメント
「今年は東京2020オリンピックのテスト大会となるユースオリンピックの選手選考が控えており、例年以上に競技が活発化することが予想されます。国内の狭き門を突破してきた選手たちは、世界で戦えるだけの実力を持っており、誰もがメダルを獲れる可能性を持っています。選手自身もどんどん世界にチャレンジしようとする意識が出てきており、2017年シーズンを迎えるのが今からとても楽しみです。チーム一丸となって「単種目(リード・ボルダリング)でも3種目複合でも表彰台に乗る」という目標に向かって突き進んでいきたいと思います」

選手強化委員長・小日向徹のコメント
「ユースは今年からいよいよ複合競技への取り組みが本格化します。特にユースAは、アジアユース選手権、世界ユース選手権ともに2018年ブエノスアイレスで行われるユースオリンピックの出場権をかけオリンピックフォーマットでの競技が実施予定で、これまでにないドラマが生まれる可能性が非常に高いと思います。ボルダー競技とリード競技における日本の優位性を、スピード競技も含めた場合に、どこまで維持できるのかが勝負のポイントです。2020を見据え、われわれ日本チームに何が不足していて、何に立ち向かわなくてはならないかが、はっきりと突きつけられるシーズンになるでしょう。全てのユース選手に2020を目指しての積極的なチャレンジを期待しています」

■男子ユース代表選手 (12名)
ジュニア(1998年、1999年生まれ)
中上 太斗(なかがみ・たいと)福岡県連盟/17歳/リード
楢崎 明智(ならさき・めいち)栃木県連盟/18歳/ボルダリング
原田 海(はらだ・かい)神奈川県連盟/18歳/ボルダリング
緒方 良行(おがた・よしゆき)福岡県連盟/19歳/IF・ボルダリング

ユースA(2000年、2001年生まれ)
田中 修太(たなか・しゅうた)新潟県協会/17歳/リード
土肥 圭太(どひ・けいた)神奈川県連盟/16歳/ボルダリング
中島 大智(なかしま・だいち)岩手県協会/16歳/複合
田嶋 瑞貴(たじま・みずき)三重県連盟/16歳/複合

ユースB(2002年、2003年生まれ)
抜井 亮瑛(ぬくい・りょうえい)奈良県連盟/13歳/リード&ボルダリング
川又 玲瑛(かわまた・れい)栃木県連盟/13歳/複合
竹田 創(たけだ・はじめ)宮城県連盟/15歳/複合
西田 秀聖(にしだ・ひでまさ)奈良県連盟/14歳/複合

■女子ユース代表選手 (8名)
ジュニア(1998年、1999年生まれ)
田嶋 あいか(たじま・あいか)三重県連盟/18歳/リード
高田 こころ(たかた・こころ)鳥取県協会/18歳/ボルダリング

ユースA(2000年、2001年生まれ)
小島 果琳(こじま・かりん)岐阜県連盟/15歳/リード
中村 真緒(なかむら・まお)東京都連盟/17歳/ボルダリング

ユースB(2002年、2003年生まれ)
森 秋彩(もり・あい)茨城県連盟/13歳/リード
伊藤 ふたば(いとう・ふたば)岩手県協会/15歳/ボルダリング
谷井 菜月(たにい・なつき)奈良県連盟/13歳/複合
菊地 咲希(きくち・さき)東京都連盟/14歳/複合

※氏名/所属/年齢/選出の際の参考種目(複合=リードとボルダリング)
※IF=2016年IFSC主催の国際大会で優秀な成績を収め、ユース日本代表のトップ選手として活躍が期待できる選手

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