女子予選・日本勢は野中、野口ら4名が準決勝に/ボルダリングW杯2017 第4戦・八王子大会

 5月6日、ボルダリングW杯2017第4戦の女子予選が八王子で行われた。日本勢は野中生萌、野口啓代、小武芽生、尾上彩の4人が準決勝へ進出を決めた。

 第1グループの先頭を登った野中は「他のW杯の予選と違って緊張しました」と話したが、第1課題を確実にオンサイトし、2番手の野口もしっかりと一撃で続いた。第2グループの1番手ショウナ・コクシーと2番手ヤンヤ・ガンブレットも危なげない登りを見せ、ここまでのランキング上位の選手は第1課題を一撃で足並みを揃えた。

 確実に完登を重ねていくが、野中が「シーズンを通して見ても今回の予選は難しく感じた」と言うように、野中と野口が第3課題でオンサイトを逃し、ガンブレットも第2課題で2アテンプトで完登した。そして第5課題、野中が3アテンプトで完登するが、続く野口が完登できず、ボーナスポイント止まりとなった。野口は「1トライ目で登れそうなムーブに気づけず、3トライ目まで正解じゃないムーブのトライを重ねてしまった」と、完登できなかった反省を口にした。それでもミスはそれだけにとどめ、野中は5完登8アテンプトで1位、野口は4完登5アテンプトで3位で予選を通過した。

 小武と尾上も第1課題を完登で終えたが、第2課題に苦戦し、ボーナス止まり。第3課題以降はしっかりと立て直し、確実に完登で刻んでいき、小武が4完登6アテンプトで6位、尾上は4完登8アテンプトで7位で予選を通過し、前回の南京大会に続いて4人が準決勝へ進出した。

野中生萌コメント
「自国開催ということで沢山の方が応援に来てくださっているので、その思いを受けてしっかりと準決勝に進まなければと思うと緊張しました。全体的に難しく感じて、体育館の中も気温が高くて手が滑ったり、予想外のところでも難しさを感じました。明日は今回予選を登った感じでは割とバランスがいい課題でどれも偏っていないので、そのままレベルが上がって、強度も上がってくるんじゃないかと予想しています」

野口啓代コメント
「日本開催ということですごく緊張していて、ベストを出せたかはわからないですが、とりあえず予選通過はできると思うのでホッとしています。日本のファン、地元のクライマーの方に応援してもらいたいという思いで頑張って来たので、日本開催は私の中で特別ですし、ここで頑張りたいという思いが強いです」

予選通過者は下記の上位20名。準決勝は明日7日の9時より行われる。

<女子予選>
1位 ショウナ・コクシー(イギリス/24)5t5 5b5
1位 野中 生萌(19)5t8 5b8
3位 ヤンヤ・ガンブレット(スロベニア/18)5t6 5b6
3位 野口 啓代(27)4t5 5b6
3位 ミカエラ・トレーシー(イギリス/25)5t6 5b6
6位 小武 芽生(19)4t6 5b6
7位 スターシャ・ゲージョ(セルビア/19)4t8 5b7
7位 尾上 彩(21)4t8 5b7
7位 モニカ・レッツィー(ドイツ/25)5t7 5b6
10位 クロエ・コリエー(ベルギー/20)5t7 5b7
11位 アルマ・ベストファーター(ドイツ/21)4t8 5b8
11位 ペトラ・クリングラー(スイス/25)5t9 5b6
11位 ホンイン・リー(台湾/31)5t9 5b6
14位 サ・ソル(韓国/23)4t10 4b5
15位 メーガン・マスカレナス(米国/19)4t5 4b4
15位 アンナ・ストール(オーストリア/25)4t15 5b8
17位 ファニー・ジベール(フランス/24)3t4 5b6
17位 フランツィスカ・シュテーラー(オーストリア/18)4t9 5b9
19位 リリー・キースゲン(ドイツ/20)3t5 5b6
19位 キム・ジャイン(韓国/28)4t18 4b12
―― ―― ――
23位 加島 智子(34)
25位 田嶋 あいか(18)
27位 小田 桃花(23)
30位 曽我 綾乃(15)
33位 高田 こころ(17)
35位 川端 彰子(30)
37位 張替 夢乃(15)
39位 渡辺 沙亜里(27)
43位 中村 真緒(17)
43位 大田 理裟(24)
45位 番場 香月(18)
45位 戸田 萌希(18)
49位 北脇 順子(19)
49位 五月女 美元(21)
51位 三浦 絵里菜(21)
53位 原田 朝美(20)

※予選は2つのグループに分かれて行なわれ、順位は両グループの総合成績で集計される。リザルト詳細はコチラ

CREDITS

篠幸彦 / 写真 牧野慎吾

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