FEATURE 51

未来のクライマーを応援!

スカイAボルダリングClubとは?

『スカイAボルダリングClub』はスポーツクライミング中継を放送する『スカイA』による次世代クライマーを応援するプロジェクトだ。そのメインコーチを務める本誌でもお馴染みの伊東秀和氏に話を聞いた。

スカイAボルダリングClubとは?

「次世代クライマーの育成活動で今年の2019年で3年目になります。私がメインコーチを務めていて、杉本玲選手や小武芽生選手など日本を代表するトップクライマーも毎回コーチとして参加しています。当日はまずミニコンペを開催します。コンペ終了後はその課題を使ったクリニックを行っています」

ミニコンペの課題づくりで意識していることは?

「一口に子供と言っても、体格も能力も様々ですから参加者のレベルに合った課題というのはもちろん、やはりコンペなので、飛びつくような動きなど普段のジムでは出てこない課題で経験を積んでもらいたいと思っています。ただ順位付けのためのコンペではないので、ピリピリした雰囲気ではありませんよ」

 

単なる順位付けのためではなく、経験してもらうことを大切にしている。

 
子供たちへの指導で心がけていることは?

「第一にクライミングを楽しむこと。次に子供に判断させることです。クライミングでは課題選びも登り方も自分で考えて判断することが大切です。大人が介入し過ぎないで、子供たちが何を感じ、どう考えるかを大切にしています。お子さんの登りについついアドバイスしたくなる保護者の方の気持ちもわかりますが、現場でも気になった時には直接お話しさせてもらっています」

なぜ楽しむことが一番なのでしょうか?

「最近は競技が成熟してきたことで、子供も保護者も『失敗』や『結果』に対してナーバスになっています。今世界の舞台で活躍している日本代表選手たちは小さい頃から本当に登るのが大好きでした。夢中になる、のめり込む、楽しんだ記憶。それが将来、このスポーツを続けて壁にぶつかった時に立ち上がる原動力になると考えています」

 

毎回著名なゲストクライマーが駆け付けるスカイAボルダリングClub。2019年で活動は3年目に突入した。

 
昨年は『ボルダリング小学生競技大会』もスタートしました。

「スカイAボルダリングClubの延長として初開催したのが昨年でした。小学1、2年生も受け入れたり、クリニックを同時開催したり、子供たちが楽しめる大会にできればと企画しました。一方でファイナルは小学生同士の熱い真剣勝負になって、ルートを作った私も感動しました。今年も同じようにできればと思っていますし、この大会を人材発掘の機会としても考えています。特に地方で『もっと強くなりたい』『サポートを受けたい』と頑張っている子にはぜひ参加してもらいたいですね」

最後にトップクライマーを目指す子供たちにメッセージを。

「コンペを目指すのはいいことですが、結果主義になり過ぎず、まずはこのスポーツをとことん好きになってほしい。保護者の方は介入し過ぎず見守ってあげる。ただ、怪我だけはしないように体の成長に合わせたフォローをしてあげてください。『スカイAボルダリングClub』から2024年のパリ五輪やその先の五輪を目指す選手を輩出できたら嬉しいですね」

 

 
スカイAボルダリングClub 公式サイト
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CREDITS

インタビュー・文 編集部 / 写真 窪田亮


PROFILE

伊東秀和 (いとう・ひでかず)

1976年生まれ、千葉県出身。02年、03年のジャパンツアー年間王者。日本代表として11年まで世界選手権5大会連続出場(リード)。現在は『伊東秀和クライミングスクール』を主宰し、多くの日本代表選手からユース世代、一般の方まで幅広く指導。『スカイA』などのスポーツクライミング番組解説でもおなじみ。

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