FEATURE 151
SCJT上位通過選手紹介
リードジャパンカップ2023に挑む、ジャパンツアー通過選手たち
各ジャパンカップへの出場選考を目的の1つとして2019年に創設された「SPORT CLIMBING JAPAN TOUR」(以下SCJT)。リードジャパンカップ(以下LJC)では、特に男子でSCJTを通過した選手が2020年大会から毎年決勝に進出し、昨年は本間大晴がLJC優勝まで駆け上がった。今大会でも活躍が期待されるSCJT上位通過選手男女各4人に大会への意気込みを聞いた。
※本記事は2023年2月25、26日開催の「リードジャパンカップ2023」大会公式プログラムの掲載コンテンツに未収録分を追加、再構成したものです。
清水裕登(しみず・ひろと)
SCJT2022 男子1位タイ
所属:愛媛県山岳・スポーツクライミング連盟
「去年のLJCはケガの影響もありトレーニングが足りず、思うような結果が出なかったのですが、支えてくれている方々のおかげで最近は身体の状態が良く、ジャパンツアーでのパフォーマンスも良い結果に繋がったと思います。ベテラン(?)と呼ばれるような時期に差しかかっていると感じていますが、今までの経験値やスキル、そして自分の強みである持久力を活かした登りでベストなパフォーマンスを出せるよう全力で挑み、代表復帰を果たしたいと思います」
鈴木音生(すずき・ねお)
SCJT2022 男子1位タイ
所属:静岡県山岳・スポーツクライミング連盟
「昨年同様にLJCにのみ参加するので、リードのためのトレーニングをメインにしてきました。しかし、最近はリードでもハードなムーブが多く出てくるので、それに対応するためボルダーの練習も積極的に取り入れています。特に保持力強化に取り組み、苦手なホールドを少しでも持てるようにしてきました。トレーニングしてきたことを示せるように、日本代表を目指して頑張ります!」
小俣史温(おまた・しおん)
SCJT2022 男子3位
所属:東京都山岳連盟
「去年はケガで出場できなかったので、2年分の成果が出せるよう去年の冬ごろから持久力トレーニングやオンサイトトライを今回のLJCを意識して行ってきました。自分の持ち味でもある粘り強さで一手一手耐えながら優勝を狙って全力で登ります」
中上太斗(なかがみ・たいと)
SCJT2022 男子4位
所属:佐賀県山岳・スポーツクライミング連盟
「トレーニングは日頃からボルダーとリードを両立していて、リードでは自分の持久力の限界を超えるためにハードなトレーニングを続けています。この大会は自分にとって特別ですが、気負い過ぎずリラックスして挑もうと思っています。自分の強みはアグレッシブな熱い登りです。観客のみなさんが熱狂するような、特徴を全面に出した熱い登りを観てほしいです。もちろん優勝を目指して頑張ります。応援よろしくお願いします! みんなで最高に盛り上がりましょう!!」
高尾知那(たかお・ともな)
SCJT2022 女子1位
所属:愛知県山岳連盟
「大会の状況をイメージしたオンサイトトライ練習と、持久力を付けるための追い込み練習を頑張ってきました。決勝に残りたい、W杯に出場したいという思いや、LJCに対する緊張や不安ももちろんあります。ですがそれ以上にリードが大好きという思いが強いので、LJCのルートに挑戦できることにとてもワクワクしています。自分らしく楽しんで登ります!」
平野夏海(ひらの・なつみ)
SCJT2022 女子2位
所属:東京都山岳連盟
「去年この場所で悔しい思いをしてから1年間、今まで以上に努力してきました。それを結果として残せるように頑張りたいと思います。苦手と向き合い、いい練習を積んでこられたと思うので、完登目指して頑張ります!」
廣重幸紀(ひろしげ・ゆき)
SCJT2022 女子3位
所属:福井県山岳連盟
「ここ数年は得意のリードで思うような結果が出ず、悩むことも多々ありました。そんな時でも、一番の原動力である『クライミングを楽しむ気持ち』を忘れずに今日までトレーニングしてきました。ベテランとして戦うことの難しさを日々痛感していますが、積み上げたものを爆発させることができるように頑張ります。応援よろしくお願いします!」
武石初音(たけいし・はつね)
SCJT2022 女子4位
所属:埼玉県山岳・スポーツクライミング協会
「普段の練習はリードメインですが、近年はダイナミックなムーブが出てくる大会が多いので、ボルダーの練習も多く取り入れてきました。練習内容を少し変えたので結果がどう出るか不安はありますが、悔いのない登りをしたいです。楽しんで、去年の自分を超えられるように頑張ります」
「リードジャパンカップ2023」大会特設サイト
CREDITS
取材・文 編集部 /
写真 窪田亮 /
協力 JMSCA
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