首位通過した東京五輪代表・野中生萌

ボルダリングで全完一撃の野中生萌が首位【コンバインドジャパンカップ2021 女子予選】

 第4回コンバインドジャパンカップの女子予選が18日、岩手県営運動公園スポーツクライミング競技場(盛岡市)で行われ、ボルダリングを全課題一撃するなどした野中生萌が首位通過を果たした。

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 東京五輪フォーマットの3種目複合からスピードが独立し、ボルダリング・リードの2種目複合へと形を変えて初実施された今大会。第1種目のボルダリングは、小池はながまず全完登を記録すると、地元・盛岡の伊藤ふたばは小池より少ない合計アテンプト数で全課題を攻略し暫定首位に浮上する。彼女を上回ったのが野中で、この日直前に行われたスピードジャパンオープンで日本女子初の7秒台をマークした勢いそのままに、全4課題を一撃で制圧。ボルダリングのステージポイント(SP)で1位の証である「100」を獲得し首位で折り返す。

ボルダリング全完登で総合2位につけた小池はな。

伊藤ふたばは総合3位で決勝に進出。

 続くリードで野中は高度40+を計測し4番手につけ、リードのSPは83.75。2種目合計で183.75ポイントとなり、スピードをこなした“ハンデ”がありながらも2位の小池はなに0.71ポイント差をつけて総合1位通過を決めた。3位は伊藤ふたばで、リードで唯一完登した野口が4位に入った。ここに中川瑠、谷井菜月、渡邉沙亜里、小武芽生が加わり、上位8名が明日の決勝に駒を進めている。

もう1人の東京五輪代表・野口啓代はリードで唯一完登し総合4位。

<予選リザルト>

1位:野中 生萌(XFLAG)
 183.75pt(B 100.00pt/L 83.75pt)
2位:小池 はな(埼玉県山岳・スポーツクライミング協会)
 183.04pt(B 99.29pt/L 83.75pt)
3位:伊藤 ふたば(TEAM au)
 181.04pt(B 99.79pt/L 81.25pt)
4位:野口 啓代(TEAM au)
 175.00pt(B 75.00pt/L 100.00pt)
5位:中川 瑠(金蘭会高等学校)
 155.94pt(B 74.69pt/L 81.25pt)
6位:谷井 菜月(橿原学院高等学校)
 152.32pt(B 60.24pt/L 92.08pt)
7位:渡邉 沙亜里(鹿児島県山岳・スポーツクライミング連盟)
 145.32pt(B 80.32pt/L 65.00pt)
8位:小武 芽生(エスエスケイフーズ)
 144.96pt(B 54.96pt/L 90.00pt)
――――――
9位:石井 未来(愛知県山岳連盟)
 130.78pt(B 74.53pt/L 56.25pt)
10位:中村 真緒(青山学院大学)
 124.93pt(B 74.52pt/L 50.41pt)
11位:葛生 真白(栃木県山岳・スポーツクライミング連盟)
 121.69pt(B 54.61pt/L 67.08pt)
12位:倉 菜々子(愛知県山岳連盟)
 113.32pt(B 54.99pt/L 58.33pt)
13位:抜井 美緒(奈良県山岳連盟)
 111.58pt(B 54.92pt/L 56.66pt)
14位:森 奈央(三重県山岳・スポーツクライミング連盟)
 98.32pt(B 24.99pt/L 73.33pt)
14位:石井 秀佳(無所属)
 98.32pt(B 24.99pt/L 73.33pt)
16位:大田 理裟(山口県山岳・スポーツクライミング連盟)
 86.68pt(B 5.02pt/L 81.66pt)
17位:高尾 知那(愛知県山岳連盟)
 81.66pt(B 0.00pt/L 81.66pt)
18位:滝口 萌(福島県山岳連盟)
 70.83pt(B 0.00pt/L 70.83pt)
19位:中嶋 諒(長野県山岳協会)
 63.39pt(B 15.06pt/L 48.33pt)

※上位8名が決勝に進出
※上段左から順位、氏名、所属
※下段左からステージポイント(SP)を合算した複合ポイント、各種目のSP(B=ボルダリング、L=リード)

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編集部 / 写真 窪田亮

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