昨年のリードW杯ブリアンソン大会で優勝した17歳・西田秀聖が1位で決勝へ進出した

W杯王者・西田秀聖が首位で決勝へ。 リードジャパンカップ2020【男子準決勝】

 第33回リードジャパンカップ(岩手県営運動公園スポーツクライミング競技場=盛岡市)の男子準決勝が10日午後に行われ、W杯優勝経験のある西田秀聖が首位となり、8名のファイナリストが決定した。

 男子準決勝は、予選を通過ラインぎりぎりで突破した先頭・藤井が35+をマーク。この記録がそのまま最高高度となり、多くの選手が苦戦したポケット取りを上手く対処した西田がこれに並ぶ結果となった。

先頭で最高タイの高度をマークした藤井快。

 中盤でフォールしてしまう選手も少なくなかった。5位通過の楢崎智亜が「昨日と比べて課題のタイプが異なり、面で押さえるようなホールドが多かった。体に力が入りすぎてパンプしてしまった」と振り返った通り、体力を奪われ思うように保持が効かないケースも多かったのかもしれない。

 首位に立ったのは予選上位だった西田で、これに藤井、村下善乙、樋口純裕、楢崎智亜、緒方良行、田中修太、吉田智音が続いて計8名が明日の決勝に駒を進めた。中でも16歳の村下と吉田の2人は、予選でも5位、3位と、過去のリードジャパンカップで予選通過経験のない選手だとは思えないパフォーマンスを見せており、明日の活躍にも注目が集まる。

 男子決勝は、明日の女子準決勝終了後、15時から開始予定だ。

<準決勝リザルト>

1位:西田 秀聖(奈良県山岳連盟)/35+
2位:藤井 快(TEAM au)/35+
3位:村下 善乙(千葉県山岳・スポーツクライミング協会)/33+
4位:樋口 純裕(佐賀県山岳・スポーツクライミング連盟)/33+
5位:楢崎 智亜(TEAM au)/33
6位:緒方 良行(-)/31+
7位:田中 修太(新潟県山岳協会)/31
8位:吉田 智音(奈良県山岳連盟)/30+
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9位:百合草 碧皇(埼玉県山岳・スポーツクライミング協会)/30+
10位:原田 海(日新火災)/30+
11位:高田 知尭(鳥取県山岳・スポーツクライミング協会)/30
12位:杉本 怜(マイナビ)/30
13位:関口 準太(栃木県山岳・スポーツクライミング連盟)/27+
13位:天笠 颯太(神奈川県山岳連盟)/27+
15位:楢崎 明智(TEAM au)/27
16位:抜井 亮瑛(奈良県山岳連盟)/26
17位:土肥 圭太(鹿児島県山岳・スポーツクライミング連盟)/25+
18位:中上 太斗(福井県山岳連盟)/24+
19位:小俣 史温(東京都山岳連盟)/24+
20位:本間 大晴(埼玉県山岳・スポーツクライミング協会)/22
21位:是永 敬一郎(埼玉県山岳・スポーツクライミング協会)/22
22位:亀山 凌平(岐阜県山岳連盟)/20
23位:山内 響(岩手県山岳・スポーツクライミング協会)/20
24位:北江 優弥(東京都山岳連盟)/20
25位:清水 裕登(愛媛県山岳・スポーツクライミング連盟)/19+
26位:山口 龍磨(東京都山岳連盟)/16+

※上位8名が決勝進出
※左から氏名、所属先、成績

第33回リードジャパンカップ 大会特設サイト
競技順・成績速報サイト

CREDITS

取材・文 編集部 / 写真 窪田亮

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