野口啓代の東京五輪出場権はそのまま維持されることが濃厚となった。

スポーツクライミングの東京五輪出場権は維持の方針

 国際スポーツクライミング連盟(IFSC)は30日、東京五輪の延期を受けて実施した27日の電話会議の中で、IOCに対し現在の東京五輪出場権がそのまま維持されるよう主張したことを選手らに伝えたと発表した。

 電話会議には、日本の野口啓代ら東京五輪代表に内定している15名の選手が参加。IFSCのマルコ会長は「大会会場やジム、外岩ではなく、パソコンの画面を通して選手たちと会うことはかなり珍しいことだったが、どのような形でも選手たちと情報共有することができてよかった」と声明を出した。

 また、新型コロナウイルス感染拡大の影響で延期となっている4つの大陸別五輪予選大会は年末までに実施できるよう調整していることも明らかにされた。

 東京五輪出場をめぐっては、日本では野口啓代、楢崎智亜がすでに代表に内定。IFSCは日本の男女2枠目は野中生萌、原田海で決定済みとしているが、突如選考基準が変更されたとする日本山岳・スポーツクライミング協会は新解釈の取り消しを求めスポーツ仲裁裁判所に提訴している。

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編集部 / 写真 窪田亮

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