ボルダリング、リードで1位を獲得し、ユースB男子の頂点に立った吉田智音

吉田智音が金。日本が新たに4個のメダルを獲得/アジアユース2019 <コンバインド>【ユースB】

 17日、大会最終日を迎えたクライミングアジアユース選手権2019(中国・重慶/コンバインド種目)でユースB(2004・05年生まれ)カテゴリーの男女決勝が行われ、日本は男子・吉田智音が金メダルを獲得するなど新たに4個のメダルを手にした。

 このカテゴリーには、男子で吉田、上村悠樹、関口準太、女子で小倉紗奈、小池はな、中川瑠の日本勢6名が出場。2日前の予選では、全員が決勝に進出した。

 男子決勝では、予選1位通過の吉田が初戦に勝利するなどして第1種目スピードを4位発進。予選は6位だった種目で順位を上げた吉田は、ボルダリング3課題を全完一撃、リードはTOPまでたどり着き、予選と同じくこの2種目で1位を取ることに成功。総合4ポイントで他を寄せ付けず、アジアユースでは昨年のリード種目以来、2年連続での金メダル獲得となった。世界ユース王者の関口は3位、上村は4位だった。

 男子と同じ日本人3名が進出した女子の決勝。しかしスピードではいずれも初戦に敗れ、苦しい立ち上がりとなる。5位発進となった中川と8位の小池は第2種目ボルダリングで1、2位を奪取して優勝争いに踏みとどまり、最後のリードでも中川が3位、小池が2位につけたが、優勝はならず中川が銀、小池が銅メダルとなった。金メダルは韓国のチョン・ジミンで、これまで例の少ないスピード、リード1位での戴冠となった。

 これで全日程が終了。日本は惜しくもユースB女子で金を逃したが、それ以外のカテゴリーすべてで優勝者を出すなど合計13個のメダルを獲得。当然、国別メダル獲得数でも1位の数字となった。今大会はコンバインド(3種目複合)のみの実施だったが、各単種目(スピード、ボルダリング、リード)のアジアユース選手権は12月12~15日にインドのバンガロールで行われる。

<ユースB男子決勝>

1位:吉田 智音
 4ポイント(S 4位/B 1位/L 1位)
2位:Ni GuoQing(CHN)
 16ポイント(S 1位/B 4位/L 4位)
3位:関口 準太
 24ポイント(S 6位/B 2位/L 2位)
4位:上村 悠樹
 27ポイント(S 3位/B 3位/L 3位)
5位:Xu YaZhao(CHN)
 80ポイント(S 2位/B 8位/L 5位)
6位:Radin Foroughian(IRI)
 240ポイント(S 8位/B 5位/L 6位)
7位:Aman Varma(IND)
 240ポイント(S 5位/B 6位/L 8位)
8位:Lim Jaejun(KOR)
 343ポイント(S 7位/B 7位/L 7位)

<ユースB女子決勝>

1位:Jeong Jimin(KOR)
 3ポイント(S 1位/B 3位/L 1位)
2位:中川 瑠
 15ポイント(S 5位/B 1位/L 3位)
3位:小池 はな
 32ポイント(S 8位/B 2位/L 2位)
4位:Li JingYu(CHN)
 48ポイント(S 2位/B 6位/L 4位)
5位:Koh Heeju(KOR)
 60ポイント(S 3位/B 4位/L 5位)
6位:Jung Yejin(KOR)
 196ポイント(S 4位/B 7位/L 7位)
7位:小倉 紗奈
 210ポイント(S 7位/B 5位/L 6位)
8位:Anisha Varma(IND)
 384ポイント(S 6位/B 8位/L 8位)

※上段左から順位、氏名、所属国
※下段左から各種目順位の値を掛け合わせた総合ポイント、各種目順位(S=スピード、B=ボルダリング、L=リード)
※同ポイントの場合、順位が上回った種目数の多い選手が上位。

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CREDITS

編集部 / 写真 新華社/アフロ

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