野口啓代にとっては、これが国内で開催されるW杯最後の出場となる可能性も。

自国開催での男女メダル獲得に期待高まる。明日からリードW杯2019第6戦 印西大会が開催

 26・27日、リードW杯2019シーズンの最終第6戦が千葉県印西市の松山下公園総合体育館で開催される。

 2012、14年に続き3度目となる印西でのW杯では、男女での日本勢メダル獲得に期待したい。日本は今シーズン、リードでも躍進を遂げ、W杯各戦の男女それぞれ上位3名の合計ポイントによる国別ランキングで1570までポイントを積み上げ、988ポイントで2位のスロベニアを大きく引き離して2013年以来6年ぶりの1位を確実にしている。

 中でも若手選手の活躍が目立つ。男子は第2戦シャモニー大会でリードW杯初の決勝に進み、第4戦クラーニ大会で銀メダルを獲得した20歳の原田海が年間2位、女子はデビューシーズンながら出場した4戦すべてで決勝に進出した16歳の森秋彩が同4位につけている。すでにアダム・オンドラ(チェコ)とソ・チェヒョン(韓国)が1位の座を確定させているため年間優勝には届かないが、2人は年間表彰台に上がる可能性を大きく残している。

第5戦終了時のリードW杯2019シーズン年間ランキング。藤井快(男子/153ポイント)、谷井菜月(女子/196ポイント)も6位につけて上位陣を追っている。

 さらに今大会はオンドラに加えアレクサンダー・メゴス(ドイツ)、ヤコブ・シューベルト(オーストリア)の世界選手権の男子表彰台組が欠場。第5戦廈門大会の銀メダリスト本間大晴や、第3戦ブリアンソン大会でワンツースリーフィニッシュを果たした西田秀聖、清水裕登、田中修太らを中心とした期待のホープたちが空いた上位の椅子を虎視眈々と狙っている。

 忘れてはならないのが、五輪代表に内定している野口啓代と楢崎智亜の2人だ。先週末の第5戦では2位、3位でともに1年ぶりのリードW杯表彰台に上がった。特に野口はリードW杯決勝での完登を始めて記録したといい、好調ぶりを窺わせている。

 国際スポーツクライミング連盟によれば、2020シーズンの日本開催のW杯は現在予定がないため、東京五輪での引退を表明している野口にとってはこれが国内開催のW杯に出場する最後の大会となる見込み。長年日本をけん引してきたレジェンドの登りにも注目だ。

 会場は、毎年日本ユース選手権リード競技大会が行われている印西市松山下公園総合体育館。多くの選手たちに馴染みの深い場所で、若手からベテランまで、日本勢がさらなる強さを見せつける。
 

リードW杯2019 千葉・印西大会

会場

松山下公園総合体育館
住所:千葉県印西市浦部275番地

アクセス

JR成田線 木下駅より「ふれあいバス」9分
北総線 千葉NT中央駅北口より「ふれあいバス」12分
 ※大会当日は両駅からの臨時シャトルバスあり

スケジュール

10月26日(土)
09:30 ~ 14:10/女子予選
15:10 ~ 21:20/男子予選
10月27日(日)
10:00 ~ 12:10/男女準決勝 ※ライブ中継
16:00 ~ 16:50/女子決勝 ※ライブ中継
17:15 ~ 18:05/男子決勝 ※ライブ中継

※スケジュールは予告なく変更される場合がございます。予めご了承ください。
※ライブ中継は国際スポーツクライミング連盟/公式YouTubeチャンネルと決勝のみJ SPORTSで実施予定。

日本代表出場予定選手一覧

リードW杯2019 印西大会特設サイト

CREDITS

編集部 / 写真 窪田亮

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