各カテゴリーの上位入賞選手たち。総合優勝には栗田湖有、百合草碧皇(前列左から4、5人目)が輝いた。

百合草碧皇、栗田湖有がクリスタルカップを獲得/第22回JOCジュニアオリンピックカップ南砺2019

 14~16日、第22回JOCジュニアオリンピック南砺2019(以下、JOC)が富山県南砺市で開催され、総合優勝に男子は百合草碧皇、女子は栗田湖有(共にユースA)が輝き、栄えあるクリスタルカップを手にした。

 JOCは若手選手のためのリード種目の大会で、1999年の第1回から数え、今年で20年目を迎えた。また第4回大会からここ桜ヶ池クライミングセンターで行われており、ユース選手たちは例年この場所に集まることが恒例となっている。

 カテゴリーは他のユース大会同様、生まれ年によって4つ、男女別にすると8つに分けられ、各年代のチャンピオンを決定する。ただしユースBからジュニアまでは同一ルートで実施されるため、最も良い成績だった選手が総合優勝となり、その証のクリスタルカップを手にすることができる。

 男子は先日のIFSC世界ユース選手権2019でボルダリング、コンバインドの2冠に輝いたばかりの百合草がリードでも頂点に立った。大会2日目の予選2本目をただ一人完登して首位通過すると、決勝では暫定首位だった今季W杯第3戦優勝者・西田秀聖の記録40を抜き、44まで高度を伸ばした。最後に行われたジュニアの最終競技者、今泉結太の記録更新に期待が高まったが、39+に終わったためクリスタルカップは百合草の手に渡った。

 女子では栗田が国内外を通じ、初めて公式戦における表彰台の頂点に立った。栗田は予選2本とも完登して首位タイでファイナルに進出。決勝は前に登ったユースBの美谷島ももかが44+の好成績をたたき出したが、栗田はそれを上回ってゴールタッチとなる46+をマーク。ジュニアで優勝した小島果琳は39+だったため、栗田の総合優勝が確定した。前日17歳の誕生日を迎えたばかりの栗田にとって、この結果は最高の誕生日プレゼントとなったことだろう。

<リザルト>

ジュニア男子(2000、01年生まれ)
1位:今泉 結太/39+
2位:山口 龍磨/34+ ※予選2位(時間:3.16秒)
3位:靏本 直生/34+ ※予選2位(時間:3.50秒)

ジュニア女子(2000、01年生まれ)
1位:小島 果琳/39+
2位:西田 朱李/37
3位:黒岡 水夢/35+

ユースA男子(2002、03年生まれ)
1位:百合草 碧皇/44
2位:西田 秀聖/40+
3位:前田 健太郎/39+

ユースA女子(2002、03年生まれ)
1位:栗田 湖有/46+
2位:柿崎 未羽/41
3位:久米 乃ノ華/39+

ユースB男子(2004、05年生まれ)
1位:吉田 智音/39+ ※予選1位
2位:村下 善乙/39+ ※予選2位
3位:三根生 仁慈/31+

ユースB女子(2004、05年生まれ)
1位:美谷島 ももか/44+
2位:柏 綾音/40+
3位:石井 秀佳/35

ユースC男子(2006、07年生まれ)
1位:通谷 律/TOP ※予選1位
2位:安楽 宙斗/TOP ※予選2位
3位:内木 智/TOP ※予選3位

ユースC女子(2006、07年生まれ)
1位:菊川 花恋/TOP ※予選1位
2位:抜井 美緒/TOP ※予選4位
3位:小田 穂香/44

※左から氏名、決勝成績(到達高度)

第22回JOCジュニアオリンピックカップ南砺2019 大会特設サイト

CREDITS

編集部 / 写真 JMSCA/アフロ

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