今年1月に行われたボルダリングジャパンカップ。国内一を決めるこの大会に出場するには、新たなツアー戦を勝ち抜く必要が出てきた。

新たな国内シリーズ戦「JMSCAスポーツクライミングジャパンツアー2019」の実施が決定

 16日、日本山岳・スポーツクライミング協会(JMSCA)は、スポーツクライミング3種目それぞれのシリーズ戦「JMSCA スポーツクライミングジャパンツアー2019」の開催を発表した。

 新たに始動するジャパンツアーは、ボルダリング、リード、スピードの各ジャパンカップに対する出場選考の役割を担う。選手には出場した大会の成績に応じてポイントが付与され、ボルダリングは3戦、リードとスピードは2戦を上限にポイントの高い大会を合計し、総合ポイントを算出。各種目のランキング上位者に2020年の各ジャパンカップ出場資格(優先出場選手を除く)が与えられる。スケジュールにはボルダリング7戦、リード5戦、スピード2戦が予定され、出場できる大会数に上限はない。

 今年のボルダリング、リードジャパンカップには、前年各地で開催された公認大会いずれかで上位に入れば出場権を獲得することができたが(前年日本代表など優先出場権を持つ選手を除く)、来年のジャパンカップ出場のためには複数大会で好成績を収める安定感が必要となってくるだろう。

 既に5月11日開催の「東京選手権大会スピード」(実施種目スピード)、5月26日開催の「KAZO CUP」(実施種目リード)は出場申込みがスタート。参加を希望される方はお早めのお申し込みを。

 なお、当初はユース日本選手権への出場選考も兼ねていると発表され、同選手権出場を目指すユース選手たちもジャパンツアーを勝ち抜く必要があるとされていたが、その後修正され、同選手権の参加出場資格にジャパンツアーは関わらない旨がアナウンスされた。JMSCAはこの修正の最大の理由に、同選手権を目指すユース選手が成人と同様の課題をトライすることにより生じる医科学上のリスクを考慮したことを挙げている。
 

JMSCA スポーツクライミングジャパンツアー2019

スケジュール(予定)

<リード>
5月26日(日)/[関東地区]埼玉県
 加須市民体育館「KAZO CUP」
6月22日(土)/[東北地区]岩手県
 「岩手県営運動公園大会」
7月6日(土)/[関東地区]埼玉県
 Base Camp 入間店「Base Camp Rock Festival 2019」
7月下旬~8月上旬/[九州地区]長崎県
 「クライマーズチャレンジカップ」
10月26日(土)/[関西地区]大阪府
 PUMP大阪店 「Life is Climb 2019」

<ボルダリング>
10月12日(土)/[関東地区]東京都
 B-PUMP 荻窪
10月19日(土)/[九州地区]福岡県
 Climbing Gym OD
11月2日(土)/[東北地区]山形県
 FLAT Bouldering Gym
11月16日(土)/[関西地区]大阪府
 PUMP 大阪
11月30日(土)/[四国地区]香川県
 Bouldering Gym STANCE
12月7日(土)/[中部地区]愛知県
 Play Mountain 岡崎店
12月14日(土)/[関東地区]埼玉県
 Base Camp 飯能店

<スピード>
5月11日(土)/[関東地区]東京都
 モリパークアウトドアヴィレッジ「東京選手権大会スピード」
6月23日(日)/[東北地区]岩手県
 「岩手県営運動公園大会」

※スケジュールは予告なく変更される場合がございます。
※上段左から日付、開催エリア/下段左から会場、大会名

詳細は(公社)日本山岳・スポーツクライミング協会 情報ページから
2020年ジャパンカップ優先出場選手、出場年齢についてはこちらから

CREDITS

編集部 / 写真 大杉和広

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