2020年にも繋がる重要な一戦に臨む野口啓代

2020年への重要な一戦。クライミングアジア選手権倉吉2018が明日から開幕

 明日7日から11日までの5日間、アジア最高峰の戦い「IFSC-ACCクライミングアジア選手権倉吉2018」が開催される。

 実に16年ぶりの日本開催となる大会の開催地に選ばれたのは鳥取県倉吉市。会場は県が “スポーツクライミングの聖地” を目指す上での拠点となっている「鳥取県立倉吉体育文化会館・倉吉スポーツクライミングセンター」。今年3月にスピードウォールが竣工し、3種目の壁が整備されていた。今回、東京2020オリンピックフォーマットである3種目複合の「コンバインド」も実施されるが、国内の国際大会でコンバインドが行なわれるのはこれが初めてとなる。

 大会は7日から10日にかけてボルダリング、スピード、リードの予選から決勝までを行い、種目ごとに優勝者を決定。3種目に出場した選手の中から上位6名が最終日のコンバインド決勝に進出する。種目ごとの優勝者には東京2020オリンピックへの出場権が懸かった世界選手権2019の優先出場権が与えられるため、オリンピックを目指す選手たちにとっては重要な一戦となる。

 エントリーリストには豪華な顔ぶれが揃った。ボルダリングでは2015、17年のW杯男子年間王者チョン・ジョンウォン、リードでは2014年の世界選手権女王キム・ジャイン(いずれも韓国)と、アジアが誇るトップクライマーが参戦する。

 中でも強豪選手たちがひしめき合うのがスピード男子。5秒48の世界記録を持ち、9月の世界選手権でも優勝したインドのレザー・アリプアシェナ、先月のW杯呉江大会で優勝したばかりのアスパル・ジャエロロ(インドネシア)、アジア人唯一のW杯年間優勝経験者ツォン・キシン(中国)など、5秒台を連発するスピードスターたちが出場予定だ。

 対する日本勢も負けていない。男子ではハイレベルに3種目をこなす楢崎智亜、世界選手権ボルダリング王者の原田海らが、女子では先駆者・野口啓代、今季ボルダリングW杯年間女王の野中生萌ら充実した陣容がエントリーした。自国開催の声援を背に、金メダルを狙いに行く。

 2020年にも繋がるアジア最高峰の戦いは、明日9時からのボルダリング男女予選から幕を開ける。

 

IFSC-ACCクライミングアジア選手権倉吉2018

会場

鳥取県立倉吉体育文化会館・倉吉スポーツクライミングセンター
住所:鳥取県倉吉市山根529-2
TEL:0858-26-4441

入場料

無料

スケジュール

11月7日(水)
09:00 ~ 13:05/ボルダリング男女予選
17:00 ~ 19:15/ボルダリング男女準決勝

11月8日(木)
09:00 ~ 12:20/リード男女予選
17:20 ~ 19:30/リード男女準決勝

11月9日(金)
09:00 ~ 11:40/スピード男女練習・予選
15:30 ~ /ボルダリング男女決勝

11月10日(土)
10:00 ~ 11:00/スピード男女決勝
15:00 ~ 15:50/リード男子決勝
18:00 ~ 18:50/リード女子決勝

11月11日(日)
<コンバインド男子決勝>
09:40 ~ 09:55/スピード
10:30 ~ 11:50/ボルダリング
12:15 ~ 12:50/リード
<コンバインド女子決勝>
13:40 ~ 13:55/スピード
14:30 ~ 15:50/ボルダリング
16:15 ~ 16:50/リード

※スケジュールは予告なく変更される場合がございます。予めご了承ください。

日本代表 出場予定選手

<男子>
楢崎 明智(19)/L・B・S
藤井 快(25)/L・B・S
原田 海(19)/L・B・S
楢崎 智亜(22)/L・S
杉本 怜(26)/L・B・S
高田 知尭(23)/L・B・S
緒方 良行(20)/L・B・S
土肥 圭太(18)/B・S
西田 秀聖(16)/L
渡部 桂太(25)/B
樋口 純裕(26)/L

<女子>
野口 啓代(29)/L・B・S
中村 真緒(19)/L・B・S
野中 生萌(21)/L・B・S
小武 芽生(21)/L・B・S
伊藤 ふたば(16)/L・B・S
高田 こころ(19)/B
倉 菜々子(18)/B・S
菊地 咲希(16)/B・S
平野 夏海(16)/L・S
栗田 湖有(16)/L

※左から氏名、年齢、出場予定種目
※L=リード、B=ボルダリング、S=スピード

放送

BS-TBS
コンバインド 男女決勝:11/11(日)16:00 ~ 17:55
スカイA
コンバインド 男女決勝:12/2(日)男女各1時間で放送予定
YouTube Live
個別種目の準決勝、決勝をライブ配信予定

IFSC-ACCクライミングアジア選手権倉吉2018 大会公式ページ

CREDITS

編集部 / 写真 窪田美和子/アフロ

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