日本勢で唯一の決勝に進んだ清水裕登。

ヤンヤ・ガンブレットが首位奪還。日本勢最高は8位/リードW杯2018第3戦 フランス・ブリアンソン大会

 7月20・21日、リードW杯2018第3戦がフランス・ブリアンソンで行われた。男子はアレクサンダー・メゴス(ドイツ)がW杯初優勝を納め、ロメイン・デグランジュ(フランス)が2位、ドメン・スコフィッチ(スロベニア)が3位。女子は拮抗した勝負をヤンヤ・ガンブレット(スロベニア)が競り勝ち、ジェシカ・ピルツ(オーストリア)が2位、アナーク・バーホーベン(ベルギー)が3位となった。日本勢の最高は男子が清水裕登の8位、女子が尾上彩の17位だった。

 日本勢からは初のファイナル進出を果たした清水裕登が唯一の出場となった男子決勝。決勝課題は傾斜が強い中盤の大きなハリボテが最初の難所となった。その難所を2番手の清水はスムーズに攻略できず、ハリボテを越えたところで力尽きる。その後に第2戦シャモニー大会で優勝したステファノ・ジソルフィ(イタリア)が41+を記録すると、デグランジュはさらに上を行く43まで到達。ゴール手前の足場の難しいムーブに苦戦しながらもTOPホールド目前まで迫った。デグランジュの地元優勝に待ったをかけたのが7番手のメゴスだ。メゴスはゴール手前のドーム型の不安定なフットホールドに立ち上がり、TOP目がけて飛びつくも掴むことができず。完登とはならなかったものの45+という高スコアでW杯初優勝に輝いた。ユースで数々のタイトルを獲得し、岩場でも多くの実績を残しているメゴスが、ついにシニアのコンペティションで大きな結果を残した。

 一方、日本勢から決勝進出はならなかった女子。決勝では中盤で消耗する選手が続出し、33+で3人の選手が並び、そこを越えてもミナ・マルコヴィッチ、白石阿島の39+がやっとだった。その流れを変えたのがシャモニーで初優勝を飾り、今もっとも勢いに乗る21歳のピルツ。39地点のハリボテを越えるとさらに高度を伸ばし、最後はランジでTOPを掴んだ。プレッシャーがかかる中、7番手のバーホーベンはゴール取りに失敗し46+でフォール。そして開幕2連勝を果たせなかったシャモニーの悔しさを繰り返したくないガンブレットの最終トライ。ゴール目前まで来ると前回取り逃がした終了点をランジからガッチリと両手で掴み、観客に向かって雄叫びをあげた。2人が完登で並ぶという名勝負を、プレッシャーをはね退けた現女王が制した。

 日本勢は男子の清水が8位入賞と結果を残した一方、女子は今季初めて決勝を逃したが、15歳の平野夏海が初出場で準決勝に進出する健闘が光った。次戦はイタリアのアルコで、27・28日に開催される。

 

<女子決勝>

1位:ヤンヤ・ガンブレット(19/スロベニア)/TOP ※準決勝1位
2位:ジェシカ・ピルツ(21/オーストリア)/TOP ※準決勝3位
3位:アナーク・バーホーベン(22/ベルギー)/46+
4位:白石 阿島(17/米国)/39+ ※準決勝6位
5位:ミナ・マルコヴィッチ(30/スロベニア)/39+ ※準決勝7位
6位:ヴィータ・ルーカン(17/スロベニア)/33+ ※準決勝4位
7位:ミア・クランプル(18/スロベニア)/33+ ※準決勝5位
8位:ノルウェン・アーク(18/フランス)/33+ ※準決勝8位
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17位:尾上 彩(22)※準決勝進出
24位:平野 夏海(15)※準決勝進出
26位:義村 萌(21)※準決勝進出
27位:廣重 幸紀(22)

 

<男子決勝>

1位:アレクサンダー・メゴス(24/ドイツ)/45+
2位:ロメイン・デグランジュ(35/フランス)/43
3位:ドメン・スコフィッチ(24/スロベニア)/42+ ※準決勝1位
4位:ヤコブ・シューベルト(27/オーストリア)/42+ ※準決勝4位
5位:ステファノ・ジソルフィ(25/イアリア)/41+
6位:トーマス・ヨハネス(23/フランス)/34+
7位:サッシャ・レーマン(20/スイス)/32
8位:清水 裕登(22)/28+
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9位:本間 大晴(18)※準決勝進出
12位:波田 悠貴(21)※準決勝進出
16位:中野 稔(34)※準決勝進出
19位:中上 太斗(18)※準決勝進出
21位:樋口 純裕(25)※準決勝進出
29位:田中 修太(18)
45位:西田 秀聖(15)

※左から氏名、年齢(大会初日時点)、所属国、決勝成績

リザルト詳細は国際スポーツクライミング連盟/大会ページから

CREDITS

篠幸彦 / 写真 Eddie Fowke/IFSC

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