野中生萌が独走でボルダリング金/チャイナオープン2017

 11月17~19日、中国・広州にてチャイナオープンが開催された。W杯の約3倍となる高額賞金が用意されたこともあり、世界から有力選手が集結し激しい戦いが繰り広げられたなか、日本の野中生萌がボルダリングで金、緒方良行がリードとボルダリングで銅メダルを獲得した。

 ボルダリング女子決勝は野中の独壇場となった。第1課題は3名が一撃で並んだが、野中は続く第2課題も一撃で唯一の完登。勢いは止まらず第3課題も一撃し、最終課題を残して2完登の差がついたため、この時点で野中の優勝が確定した。ウイニングクライムとなった第4課題はオンサイトこそならなかったものの、3アテンプトで仕留めて全完登を達成。今季W杯でボルダリング年間2位、リード年間1位のヤンヤ・ガンブレット(スロベニア)らを抑え、記念すべき第1回大会にその名を刻んだ。なお、同じく決勝へ進んでいた野口啓代は1アテンプト差で惜しくも4位に終わっている。

 ボルダリング男子では、準決勝で高難度の課題が続き、21名中12名もの選手が1課題も完登できないシビアな展開に。ヤン・ホイヤー(ドイツ)、アレクセイ・ルブツォフ(ロシア)、チョン・ジョンウォン(韓国)、緒方、楢崎兄弟(智亜・明智)とW杯決勝常連が顔を揃えたファイナルでは、今季ボルダリングW杯年間王者が粘りをみせる。チョンは第1課題を取りこぼし後がなくなるも、その後の3課題すべてで完登。最後はボーナス獲得数の差でルブツォフをかわし、逆転優勝を決めている。その2人に1完登差で続いたのが緒方で、楢崎兄弟らを上回る3位に入っている。

 緒方はリードでも躍動する。決勝では二度のリードW杯年間優勝の経験を持つヤコブ・シューベルト(オーストリア)、昨季の年間王者ドメン・スコフィッチ(スロベニア)と肩を並べる完登。惜しくも準決勝の成績が響き優勝はならなかったが、ボルダリングに続いて銅メダルを獲得した。

 そのほか、スピードでは女子で野中生萌が6位、男子で楢崎明智の8位が日本勢最高だった。多くの選手が複数種目にチャレンジした今大会。中国・広州の舞台を最後に、2017年のシニア国際大会最終戦は幕を閉じた。

 

<リード男子・決勝>

1位:ヤコブ・シューベルト(26/オーストリア)/TOP ※準決勝1位
2位:ドメン・スコフィッチ(23/スロベニア)/TOP ※準決勝4位
3位:緒方 良行(19)/TOP ※準決勝5位
4位:是永 敬一郎(21)/39+
5位:樋口 純裕(25)/39
6位:チュー・ハイビン(25/中国)/36
7位:藤井 快(24)/30
8位:マックス・ルディジェ(24/オーストリア)/27+
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9位:楢崎 智亜(21)
9位:楢崎 明智(18)
18位:渡部 桂太(24)

<リード女子・決勝>

1位:ヤンヤ・ガンブレット(18/スロベニア)/TOP ※準決勝1位、タイム差により優勝
2位:ジェシカ・ピルツ(20/オーストリア)/TOP ※準決勝1位
3位:キム・ジャイン(29/韓国)/TOP ※準決勝4位
4位:野口 啓代(28)/43
5位:カーチャ・カディッチ(22/スロベニア)/35+
6位:ミナ・マルコヴィッチ(29/スロベニア)/31
7位:野中 生萌(20)/13+
8位:モーリー・トンプソン・スミス(20/イギリス)/10+ ※準決勝3位
9位:ジャン・ロン(23/中国)/10+ ※準決勝8位

<ボルダリング男子・決勝>

1位:チョン・ジョンウォン(21/韓国)/3t10 4b7
2位:アレクセイ・ルブツォフ(29/ロシア)/3t10 3b10
3位:緒方 良行(19)/2t4 3b5
4位:ヤン・ホイヤー(25/ドイツ)/2t6 2b3
5位:楢崎 明智(18)/1t5 3b9
6位:楢崎 智亜(21)/0t 3b8
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8位:渡部 桂太(24)※準決勝進出
9位:樋口 純裕(25)※準決勝進出
11位:藤井 快(24)※準決勝進出
19位:是永 敬一郎(21)※準決勝進出

<ボルダリング女子・決勝>

1位:野中 生萌(20)/4t6 4b6
2位:ヤンヤ・ガンブレット(18/スロベニア)/2t4 4b10
3位:キム・ジャイン(29/韓国)/1t1 3b6
4位:野口 啓代(28)/1t2 3b4
5位:モーリー・トンプソン・スミス(19/イギリス)/1t2 3b9
6位:ジェシカ・ピルツ(20/オーストリア)/1t2 2b3

<スピード男子・決勝>

1位:レザー・アリプアシェナ(23/イラン)/5秒67
2位:ウラジスラフ・デューリン(23/ロシア)/5秒89
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8位:楢崎 明智(18)/7秒27 ※準々決勝進出
12位:藤井 快(24)/7秒98 ※決勝トーナメント進出
16位:楢崎 智亜(21)/7秒71 ※決勝トーナメント進出
17位:緒方 良行(19)/8秒91
19位:渡部 桂太(24)/9秒42

<スピード女子・決勝>

1位:ユリヤ・カプリナ(24/ロシア)/7秒73
2位:マリア・クラサヴィナ(27/ロシア)/8秒05
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6位:野中 生萌(20)/10秒35 ※準々決勝進出
9位:野口 啓代(28)/12秒79

※1・2位選手のタイムは決勝記録
※日本人選手のタイムは今大会の最高記録

 
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CREDITS

編集部

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