緒方良行が金、野中生萌が銀メダルを獲得/ワールドゲームズ2017 ヴロツワフ大会【ボルダリング】

 7月21日、ワールドゲームズ2017 ヴロツワフ大会(ポーランド)のスポーツクライミング競技ボルダリング種目において男子で緒方良行が大会日本人メダル第1号となる金メダルを、女子では野中生萌が銀メダルを獲得した。ワールドゲームズでのメダル獲得は、過去に日本人選手が唯一出場した2009年台湾・高雄大会での安間佐千(リード/金)以来2大会ぶりとなる。

 ワールドゲームズはオリンピックに採用されていない競技・種目により実施される「第二のオリンピック」とも呼ばれる国際総合競技大会。日本でも馴染みのある相撲、綱引き、ボウリング、合気道、ラクロスなど加盟団体は37にのぼり、4年に一度、夏季オリンピック・パラリンピックの翌年に実施されている。スポーツクライミングは追加種目採用が決まっている東京2020の開催前のため、オリンピックにはまだ未採用という扱いとなり今大会でも実施の運びとなっていた。出場には世界選手権3位以内、各大陸選手権王者など厳しい条件が必要で、男女それぞれ約70名前後が出場するワールドカップに比べ出場選手は各カテゴリー15名にも満たない。そんななかボルダリングでは日本から楢崎智亜、藤井快、緒方良行、野口啓代、野中生萌、尾上彩がエントリーしていた。

 男子予選では楢崎が唯一の3完登で首位通過を果たし、現在世界ランク2位のアレクセイ・ルブツォフが2完登で続くと3位に緒方がアテンプト差で入る。全体的に難度の高い課題が揃い、7位の藤井以下6名は0完登で敗退となった。女子では第一、第二課題を一撃で仕留めた野口が3完登で1位、同じく3完登の野中が2位で決勝へ進出。尾上は第二課題で5アテンプトを要してしまったことが響き、8位敗退となった。

 男子決勝では19歳、緒方が魅せる。3名が一撃した第一課題は惜しくも二撃となり4位スタートとなるも、完登者が出なかった第二課題を一撃し首位に躍り出る。そして完登すれば優勝が決まる最終第四課題も4アテンプトで攻略。決勝でただ一人の全完登を完成させ、オープンクラスの世界大会では嬉しい初優勝となった(「国際大会」としては2016年にアジア選手権で優勝している)。楢崎は1完登で5位にとどまった。女子ではスターシャ・ゲージョがこちらもオープンクラスの世界大会で自身初優勝。予選をギリギリ6位で通過していたセルビアの19歳が、決勝では終始安定したクライミングで唯一の全完登でのタイトル獲得となった。野中は難関の第一課題で6アテンプトを重ねながらも見事に完登してみせるなど健闘したが、ゲージョには及ばずに3完登で2位。野口は2完登でフランスのジベールと並ぶも、1アテンプトの差で惜しくも4位となり表彰台に上がることは叶わなかった。

 表彰式後に緒方は「予選から決勝まですごく良い登りで優勝することができとても嬉しいです」と話し、野中も「初めてのワールドゲームズで表彰台に乗ることができ嬉しく思います。開会式ではオリンピックに出ているような感覚を味わえて楽しかった」とコメントを残した。

 ワールドゲームズの大会期間は7月20~30日だが、スポーツクライミングは21~23日に開催。本日はスピード(日本人選手は未出場)、明日はリードが行われる予定で、リードには日本から野口啓代、是永敬一郎、波田悠貴が出場する。特に先日のW杯シャモニー大会で2、3位の好成績を収めたばかりの是永、波田の登りには注目していきたい。

 

<男子・決勝>

1位 緒方 良行(19)4t9 4b6
2位 ヤン・ホイヤー(ドイツ/25)3t6 3b4
3位 アレクセイ・ルブツォフ(ロシア/28)2t3 4b8
4位 ミカエル・マエム(フランス/27)2t4 4b7
5位 楢崎 智亜(21)1t4 2b5
6位マニュエル・コルヌ(フランス/23)1t5 3b8
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7位 藤井 快(24)

<女子・決勝>

1位 スターシャ・ゲージョ(19/セルビア)4t10 4b8
2位 野中 生萌(20)3t10 3b8
3位 ファニー・ジベール(フランス/24)2t2 2b2
4位 野口 啓代(28)2t3 2t3
5位 モニカ・レッツィー(ドイツ/25)1t6 2b7
6位 マーゴ・ヘイズ(米国/19) 0t 2b11
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8位 尾上 彩(21)

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CREDITS

編集部 / 写真 EASTNEWS/アフロ、日本ワールドゲームズ協会

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