是永が2位、波田が自身初の3位に/リードW杯第2戦 フランス・シャモニー大会

 7月12、13日、リードW杯第2戦がフランス・シャモニーで行われた。男子はイタリアのマルチェッロ・ボンバルディがW杯初優勝を果たし、女子は第1戦に続いてヤンヤ・ガンブレットが優勝。日本勢では是永敬一郎が自身最高タイの2位、波田悠貴も初の3位となり、史上初めて日本男子2人がリードW杯の舞台で表彰台に登った。

 男子予選は2ルート完登者が22人も続出するなか、日本勢は波田悠貴、藤井快、是永敬一郎、樋口純裕の4人が予選通過。準決勝は2番手で登場したドイツのヤン・ホイヤーが、高度30地点で手を滑らせフォール。第1戦ファイナリストのまさかのアクシデントに会場は騒然となった。そんななか、12番手で登場した藤井は32まで到達し、この時点でヤンを抜いて3位につけて後続を待つことに。続いて14番手の波田が34+まで到達すると、21番手是永は36+まで登り、この時点で2位となる。3位につけていた藤井だったが、最終的に10位に後退してしまい決勝進出はならず。樋口は序盤でダイノに失敗してしまい、悔しい25位敗退となった。

 決勝は地元フランスのロメイン・デグランジュが一番手でいきなりの完登。第1戦優勝者の活躍に会場の歓声と熱気は一気に最高潮に。それに続きたい3番手の波田は、途中で歓声を煽る一面も見せながら見事に完登。カウントバックでデグランジュを抜いて首位に立ち、直後のインタビューでは「決勝で完登できるとは思っていなかった」と喜びを語った。しかし、イタリアのマルチェッロ・ボンバルディも完登し、波田は2位に後退してしまう。7番手に登場した是永も歓喜の完登をみせたが、タイムの差でボンバルディには及ばず2位。ただしこの時点で残りの競技者が一名のため是永は3位以上が確定した。そして波田のメダルの行方は最後のステファノ・ジソルフィの結果を待つ展開となったが、ジソルフィは40+でフォール。これで是永はW杯自身最高タイの2位、波田は3位となり、W杯初の表彰台を勝ち取った。

 女子では予選でヤンヤ・ガンブレット、キム・ジャイン、ジェシカ・ピルツ、アナ・バーホーベンという第1戦ファイナリストの4人が2ルートを完登。日本勢では大田理裟が1ルート目を39、2ルート目を40+と安定感あるスコアを記録し、第1戦に続いて14位で予選を通過した。戸田萌希は両ルートとも28+を記録して36位に終わった。準決勝はヤンヤが唯一完登で強さを見せつけたが、それ以上にインパクトを与えたのがスロベニアのミア・クランプル。W杯デビューシーズン(昨年のスロベニア・クラーニ大会には出場)の16歳は予選を20位で通過すると、準決勝は33+で5位となり、2戦目にして初のファイナリストとなった。大田は17位に終わり、第1戦より順位を上げたが敗退となった。

 決勝は2番手のバーホーベンが完登して後続にプレッシャーをかけると、ノルウェーのティナ・ヨンセン・ハフソースが37+の高スコアで続く。4番手のミアは終盤に差し掛かるところでフォールするが、会場は16歳の大健闘を称える拍手で包まれた。そして5番手のキム・ジャインが第1戦で表彰台を逃した悔しさを晴らすように完登。バーホーベンをカウントバックで抜いて首位に立った。しかし、やはりスロベニアの18歳は強かった。最後に登場したヤンヤは解説者も思わず「easy route」と口にするほどあっさりと完登してみせ、ただ一人予選から全てのルートを完登。他を圧倒するクライミングで2戦連続の優勝に輝いた。

 男子は準決勝でヤンをはじめ、第1戦2位のドメン・スコフィッチが24でフォール、3位のフェディル・サモイロフがスタート直後に足を滑らせて2+で敗退するなど、アクシデントとも言えるミスが続いた。実力者が次々脱落していく中、是永と波田は巡ってきたメダルのチャンスを見事にものにした。女子は2戦目にしてヤンヤが独走状態にスタンバイ。そして第1戦に続いて、第2戦でも16歳の新星も躍進した。第3戦はポーランドで開かれるワールドゲームズを挟んだ再来週にフランス・ブリアンソンで開催される。右肩上がりに調子を上げる男子に続いて、女子も大田を中心にまずは決勝進出を期待したい。

 

<男子・決勝>

1位:TOP マルチェッロ・ボンバルディ(イタリア/23)※準決勝2位、タイム差により優勝
2位:TOP 是永 敬一郎(21)※準決勝2位
3位:TOP 波田 悠貴(20)※準決勝5位
4位:TOP ロメイン・デグランジュ(フランス/34)※準決勝8位
5位:42+ ロイク・ティンメルマンス(ベルギー/22)
6位:42 ショーン・マッコール(カナダ/29)
7位:40+ ステファノ・ジソルフィ(イタリア/24)
8位:35+ ユバル・シェムラ(イスラエル/18)
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9位:藤井 快(24)
25位:樋口 純裕(24)
34位:清水 裕登(21)
43位:野村 真一郎(20)
52位:中野 稔 (33)

<女子・決勝>

1位:TOP ヤンヤ・ガンブレット(スロベニア/18)※準決勝1位
2位:TOP キム・ジャイン(韓国/28)※準決勝4位
3位:TOP アナ・バーホーベン(ベルギー/20)※準決勝7位
4位:37+ ティナ・ヨンセン・ハフソース(ノルウェー/23)
5位:37 ジシカ・ピルツ(オーストリア/20)
6位:33+ ジュリア・シャノーディ(フランス/21)
7位:32.5 ミア・クランプル(スロベニア/16)
8位:30 イエブゲニヤ・カズベコワ(ウクライナ/20)
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17位:大田 理裟(24)
36位:戸田 萌希(18)

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CREDITS

篠幸彦 / 写真 Ryu Voelkel/アフロ

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