リードW杯開幕戦で、波田悠貴が5位入賞/リードW杯第1戦 スイス・ヴィラール大会

 7月7、8日、リードW杯の今シーズン第1戦がスイス・ヴィラールで開幕した。男子はフランスのロメイン・デグランジュ、女子はスロベニアのヤンヤ・ガンブレットが優勝。日本勢は男子の波田悠貴が唯一のファイナリストとなり、5位入賞を果たした。

 今大会、日本からは是永敬一郎、樋口純裕、藤井快、波田、中野稔、清水裕登、野村真一郎の7人が出場。中でも安定感ある登りを披露したのが波田で、予選では2本とも37手目まで到達して6位と好スタートを切る。また、1本目に38+を記録した是永が11位、37の藤井が12位で、日本勢は3人が予選を通過した。準決勝は34の中に6人が並ぶ混戦となったが、カウントバックで波田が7位となり決勝進出。一方、同スコアの是永は10位で決勝8人に残れず、藤井も33+でわずかに及ばず12位で敗退した。

 決勝の先頭は昨年の年間王者、スロベニアのドメン・スコフィッチ。テンポの良いクライミングでTOPに迫る37まで到達し、いきなり会場を沸かせた。続く2番手の波田は35まで迫るも惜しくも力尽きてしまう。3番手で登るベテランのデグランジュはスコフィッチの37を超えると、トップ目前の41に手をかけたところでフォール。後続のウクライナのフィデル・サモイロフ、ドイツのヤン・ホイヤーは35+と及ばず、デグランジュがそのまま開幕戦を制した。2位にはスコフィッチ、3位にはカウントバックでサモイロフ。波田はW杯自身最高位の5位という結果を残した。

 女子では大田理裟、義村萌、戸田萌希の3人が予選に出場した。1ルート目は完登者が出なかったものの、ヤンヤと韓国のキム・ジャイン、ベルギーのアナ・バーホーベンの実力者3人が31+で上位に並び、2ルート目では計14人が完登を果たす展開に。その中で大田は1ルート目で26+、2ルート目で34+を記録し、20位で予選を通過する。一方の義村は32位、戸田は39位で敗退となった。準決勝で注目を集めたのは、イタリアのローラ・ロゴラ。今シーズンがW杯デビューとなる16歳だ。ロゴラは予選を5位で通過すると、準決勝では41+を記録。1位のキムと並び、カウントバックの2位で決勝に進出する。大田は20と振るわず、26位で敗退となった。

 決勝はオーストリアのハンナ・シューベルトが28+、ジェシカ・ピルツが33+でフォールする中、スロベニアのミーナ・マルコビッチがTOPホールドをタッチする41+まで到達。2位以下を大きく引き離す。しかし、それを上回ったのが昨年の年間女王ヤンヤだった。ミーナがタッチするのがやっとだったTOPホールドをしっかりと掴んでからロープをクイックドローにかけ、決勝唯一の完登を記録。女王の貫禄を見せるクライミングで優勝に輝いた。注目のロゴラは31まで到達し、初出場で6位入賞を成し遂げている。

 男子は、昨年の年間2位ヤコブ・シューベルトが欠場したものの、デグランジュやスコフィッチといった昨年の上位陣が初戦から安定した力を発揮した。女子は、今年もヤンヤを中心にシーズンが展開していくのは間違いなさそうだ。大田をはじめとした日本女子勢からは、昨シーズンで代表を退いた小林由佳の穴を埋める存在が現れるのか? 明後日からの第2戦シャモニー大会以降、注目していきたい。

 

<男子・決勝>

1位:41 ロメイン・デグランジュ(フランス/34)
2位:37 ドメン・スコフィッチ(スロベニア/23)
3位:35+ フェディル・サモイロフ(ウクライナ/20)※準決勝1位
4位:35+ ヤン・ホイヤー(ドイツ/25)※準決勝4位
5位:35 波田 悠貴(20)
6位:34 クリストフ・ハンケ(ドイツ/23)
7位:33+ ヨルグ・バーホーベン(オランダ/32)
8位:32 ショーン・ベイリー(米国/21)
—–
10位:是永 敬一郎(21)
12位:藤井 快(24)
32位:樋口 純裕(24)
33位:野村 真一郎(20)
38位:中野 稔 (33)
42位:清水 裕登(21)

<女子・決勝>

1位:TOP ヤンヤ・ガンブレット(スロベニア/18)
2位:42+ ミナ・マルコヴィッチ(スロベニア/29)
3位:37+ アナ・バーホーベン(ベルギー/20)
4位:33+ キム・ジャイン(韓国/28)※準決勝1位
5位:33+ ジェシカ・ピルツ(オーストリア/20)※準決勝7位
6位:31 ローラ・ロゴラ(イタリア/16)
7位:28+ ハンナ・シューベルト(オーストリア/19)
8位:12+ マチルド・ベセーラ(フランス/25)
—–
26位:大田 理裟(24)
32位:義村 萌 (20)
39位:戸田 萌希(18)

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CREDITS

篠幸彦

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