意気込みを語る野中生萌(右)と安井博志チームマネージャー

野中生萌「出るからには優勝を」/第10回ワールドゲームズ日本代表壮行会

 7月5日、今月に開催される第10回ワールドゲームズの記者発表・日本代表壮行会が渋谷区の岸記念体育館内で行われ、野中生萌、安井博志チームマネージャーが出席。壮行会には鈴木大地スポーツ庁長官、竹田恆和(つねかず)JOC会長も訪れ、選手たちに熱いエールを送った。

 ワールドゲームズとは、オリンピックに採用されていない競技・種目により実施される「第二のオリンピック」とも呼ばれる国際総合競技大会。日本でも馴染みのある相撲、綱引き、ボウリング、合気道、ラクロスなど加盟団体は37にのぼり、4年に一度、夏季オリンピック・パラリンピックの翌年に開催。今大会は111カ国、4,100名超が参加予定で7月20~30日、ポーランドのヴロツワフで行われる。

 2005年の第7回ドイツ・デュイスブルク大会から採用されているスポーツクライミングだが、日本人選手が出場したのは2009年の台湾・高雄大会のみ。このときはリード種目で小林由佳(4位)、野口啓代(7位)、安間佐千の3名が出場し、安間が見事金メダルを獲得している。ワールドゲームズへの出場権は厳しく、世界選手権3位以内、各大陸選手権王者など狭き門となっていて、今大会各カテゴリーへの出場選手はそれぞれ15名に満たない。日本からはというと、楢崎智亜、藤井快、野口啓代、野中生萌らが出場予定だ。

 安井マネージャーは「2020年に向け、連戦のワールドカップとは違う、短期間で成績が決まる大会・環境を経験していくことも重要。ワールドゲームズは我々にとって大きな意味を持つ大会です」と語り、野中は「出るからには優勝したいですね。今シーズンまだ一度も一位に入れていないというのもありますし、年間ランキングでショウナ・コクシーに負けてしまった悔しさもある」と話した。また大会全体については「どの競技にも興味があって、色々な選手の話を聞くのも楽しみです。それぞれの道を究めている方々なので」と、総合競技大会ならではの他競技交流も楽しみにしているようだった。

 

第10回ワールドゲームズ・ヴロツワフ大会

開催日程・都市

2017年7月20~30日/ポーランド・ヴロツワフ

スポーツクライミング日本代表選手

楢崎 智亜(21)
出場種目:ボルダリング
出場資格:2016IFSCスポーツクライミング世界選手権3位以内
該当成績:優勝

野口 啓代(28)
出場種目:ボルダリング/リード
出場資格:2016IFSCスポーツクライミング世界選手権3位以内/2016IFSCスポーツクライミングアジア選手権優勝
該当成績:3位/優勝

野中 生萌(20)
出場種目:ボルダリング
出場資格:2016IFSCスポーツクライミング世界選手権3位以内
該当成績:準優勝

藤井 快(24)
出場種目:ボルダリング
出場資格:2016IFSCワールドランキング3位内
該当成績:2位

是永 敬一郎(21)
出場種目:リード
出場資格:2016IFSCスポーツクライミングアジア選手権優勝
該当成績:優勝

緒方 良行(19)
出場種目:ボルダリング
出場資格:2016IFSCスポーツクライミングアジア選手権優勝
該当成績:優勝

尾上 彩(21)
出場種目:ボルダリング
出場資格:2016IFSCスポーツクライミングアジア選手権優勝
該当成績:準優勝(優勝した野口選手からのロールダウン)

波田 悠貴(21)
出場種目:リード
出場資格:2016IFSCスポーツクライミング世界ユース選手権ジュニア優勝
該当成績:準優勝(優勝選手からのロールダウン)

スポーツクライミングスケジュール

7月21日
ボルダリング男女予選・決勝
7月22日
スピード男女予選・決勝
7月23日
リード男女予選・決勝

特定非営利活動法人 日本ワールドゲームズ協会 公式サイト
第10回ワールドゲームズ 公式サイト(英語)

CREDITS

取材・文・写真 編集部

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