いよいよ本日よりボルダリングW杯2017シーズンがスタート!

現地時間7日と8日にスイス・マイリンゲンで行われるボルダリングW杯2017。今シーズンは4月から8月まで、暫定のものも含むと全7戦で計6ヵ国を回る。東京2020での正式種目採用が決定してから初めてのシーズンインとなり、国際大会への関心度は日本はもとより世界でも高まっているはずだ。

CLIMBERS#003では、スカイAのクライミング番組解説でもおなじみの伊東秀和さんに今シーズンのボルダリングとリードW杯の注目女子選手を伺っている。

―― ボルダリングでは今年もまず野口啓代(27)、野中生萌(19)にショウナ・コクシー(24)ですね。2016年の年間ポイントでダントツだったコクシーは、ファイナルでの安定感が凄い。4課題の勝負になる中、すべてで好成績を残せるのが強さの秘密。保持力だけでなく動きも体も柔らかいので、様々な課題にフィットできるタイプです。

―― ここに絡んでくる存在で注目なのが、まだW杯にどれだけ参戦するかは未定ですが、マーゴ・ヘイズ(19)、ヤンヤ・ガンブレット(18)、白石阿島(16)という世界ユース選手権(16年11月)の“ダブル優勝”組。それぞれジュニア、ユースA、ユースBのカテゴリーでボルダーとリードの2冠を達成したほど、この年代では突出している。昨年すでにリードのW杯年間王者に輝いたヤンヤを筆頭に、3人がリードに加えてボルダーにも多くエントリーしてきたら、トップ選手をグッと押し出す勢いを見せてもおかしくないでしょう。W杯に出場可能な年齢になった白石阿島は、現時点でも対応力という部分はとてつもなくレベルが高い。身長が155cmほどとサイズが小さいので、ジャンプ力が必要な飛距離のある課題が出た時にいかに戦うかが鍵になりそうです。この他、同じアメリカのアレックス・プッチョ(27)、メーガン・マスカレナス(19)も上位を脅かすかもしれません。

―― 今年こそ年間優勝を狙う野中に関しては、爆発力で登るパワフル系に見えて、“巧さ”で勝ってきた選手なんですよね。その巧さとオンサイト能力にプラスして、保持力や筋力だったり下半身のバネだったり、しっかりフィジカル要素を仕上げていければチャンスは広がるはずです。野口は、その経験に裏打ちされた強みを今年も継続していて、3月の段階でも積極的なトレーニングの効果が表れている。そこで苦手分野を修正できれば頂点が見えるでしょう。ショウナに奪われたタイトルを、日本が誇る2人のクイーンが獲り返してほしいですね。
 
 
ボルダリング国別世界ランキングで4年連続1位を目指すチームジャパンの第1戦スイス・マイリンゲン大会の出場予定選手は下記の通り。

<男子・出場予定>
藤井 快 (S代表・24)
楢崎 智亜(S代表・20)
堀 創  (A代表・27)
緒方 良行(A代表・19)
杉本 怜 (B代表・25)
渡部 桂太(B代表・23)
藤脇 祐二(B代表・21)
波田 悠貴(B代表・19)
原田 海 (B代表・18)
楢崎 明智(B代表・17)
<女子・出場予定>
野口 啓代(S代表・27)
野中 生萌(S代表・19)
小武 芽生(A代表・19)
尾上 彩 (B代表・21)

<4月7日・スケジュール>
男子予選  10:00 ~ 14:30(日本時間 17:00~)
女子予選  16:30 ~ 20:30(日本時間 23:30~)
<4月8日・スケジュール>
男女準決勝 11:00 ~ 14:00(日本時間 18:00~)※ライブ中継
男女決勝  18:30 ~ 20:30(日本時間 9日 01:30~)※ライブ中継

ライブ中継は今シーズンからアメリカのスポーツ動画配信サイトFlo SportsによるFLO CLIMBINGで行われる。これに伴い、IFSC公式サイト上での無料中継は廃止される見通し。
※追記:今大会に関してはIFSCのYouTubeチャンネルで無料中継されることが発表されました。

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